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１０． ページ10
彼がわたしの手を掴んだ。
「そろそろ名前、呼んでくれてもいいんじゃない？」
私の両手を包み込んだまま。
『呼んでませんでしたっけ。』
本音を言うと、恥ずかしかった。
私の心が準備できるまで待っていて欲しい。
そんな文句は通用しなさそうだが。
「恥ずかしい？」
意地悪に微笑んでいるこの人は狡い。
『・・・ん。』
「きこえない。」
『ひかる、さん。』
「よくできました。」
彼の手が私の頭を撫でた。
顔が熱くなっていくのが自分でもわかる。
「照れちゃった？」
『うるさい。』
「こわー。」
絶対思ってないだろこの人。
『おやすみなさい。』
「おやすみ。」
手を振ってくれた。
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shugenki0124(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月24日 13時) (
レス) id: ea3d0faaf7 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグを外されないなら違反報告します (2019年8月21日 16時) (レス) id: c6696da2cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜 | 作成日時：2019年8月21日 15時
