イケメンヨジャアーティストの正体２ (ページ14)

今日:46 hit、昨日:6 hit、合計:120,039 hit

grow apart１ページ14

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無事に出番は終了した。
久しぶりのカメラ前でのパフォーマンスは緊張したけど、
これまでの地獄のような練習を思い出したり、いつもアユンを完璧に作り上げてくれるスタッフさんのことを思うと不思議と力が出て、これまで以上のパフォーマンスができたと思う。

舞台袖に捌けると、次が出番だというイリチルメンバーが全員で見守ってくれていたらしく、テヨンがなんだか誇らしげな顔になってて笑ってしまった。

TY「A、すごいかっこよかったよ！なんであんなダンス踊れるんだろう？！今度教えてね！ミニスカートがちょっと危なかったけど…」

『ほんと？ありがとう！ミニスカなんて柄じゃないからちょっと無理があったよね…』

TY「(そういう意味じゃないんだけどな…)もう出番終わり？」

『うん！テヨンは？』

TY「僕も次で出番終わり！終わったら一緒に帰らない？」

『あ、ごめん…テヒョン達が別スタジオで収録しててね。収録終わったら顔出す約束しちゃってるんだよね…』

TY「…そうなんだ、あんまり遅くならないようにね。家着いたら連絡してね」

『…本当にごめんね、』

TY「ううん、大丈夫だよ、テヒョンくんによろしくね！」

さっきまでの誇らしげな顔から一変、また少し悲しそうな顔になってしまったテヨン。
悪いことしちゃったな…テヨンと同じ収録なら、終わったあとも一緒に過ごせることなんて容易に想像できたのに。

じゃあ行ってくる！とステージ上に行ってしまったテヨン。
私も彼を舞台袖から見てから帰ることにした。

普段は可愛らしく、愛嬌たっぷりなテヨンだけど、
ステージ上の彼は人が変わったみたいに目つきが鋭くなり、キレの良いダンス、ラップを繰り広げ、観客を魅了する。

やっぱ尊敬するなぁ…いつまで経っても彼は私の憧れだ。

最後まで見届けて、楽屋に戻りメイクを落とし着替えて、テヒョン達のスタジオに向かう。
差し入れを持っていくとは言ったものの、外に出て買う時間もないので、売店にあったバナナキックを在庫全て買い込みんで持っていくことにした。