その話…ほんとですか？ ページ15
「あの、なんで私はベッドに投げられたのでしょうか…」
「…」
黙って私を見下ろすザン。
な、何の時間だ。これ…
「…そこで大人しくしてろ。」
「え？」
そういうとザンは椅子に戻り、何かの書類を見始める。
あ、ただ単に私が邪魔だっただけか…
そうだよね。私を膝の上に乗せて仕事はできないもんね。
だからっていきなりベッドに放り投げなくても…
______カチッカチッ
あ〜…あれから何分くらい経ったのかな…
ザンはずっと何かしてるし。私も動けないし。
ほんとに、なんでこんなことになったんだか…
いや、どう考えても神さまのせいだけど、
もし、もう一度神さまに会ったら絶対に文句言ってやる。
「…いや、すまんかったのお。」
ほら、もうムカつきすぎて幻聴まで…
謝って済むなら警察はいりません！
「まさか10年後に飛ばされておるなんて…」
ほんとにそうですよ！これも全部あなたのせ…い…
「え？」
ベッドの横に立っている人が目に入る。
「か、神さま？！？！」
「…神さま？」
しまった！ザンがいるんだった！
「いや、神さまってほんとにいるのかなあ〜って…」
「…」
ザンは眉間にシワを寄せるが、また書類に目線を落とす。
「安心せえ。奴にわしの姿は見えておらん。声も心の中で話せば奴には聞こえん。」
「(もう！びっくしたでしょ！)」
心臓に悪すぎる…
「すまんすまん。それよりもまさかお主を10年後に送ってしまうとは…」
「(ほんとだよ…そのせいで、手錠までつけられたし…)」
「ふむ。確かにすごい格好じゃな…」
「(ほんとにね…ねえ！今度こそ10年前のあの日に戻すことってできないの？)」
もし、そうできたらこれで万事解決！
「いやな…わしもそうしてやりたいんじゃが、こっちにも色々あってそれはできんのじゃ…」
「(えええええ！そんな…)」
私の淡い希望が崩れ落ちる。
まあ、最初からこの神さまに期待はしてないけどさ…
「あと、言いにくいんじゃが、お主このままだと一生外に出れなくなるぞ」
「(え？？)」
「わしは未来がわかるのじゃ。お主はこのままだと一生外にでられなくなる。しかし、これも全て10年後にお主を飛ばしてしまったわしのせい…」
あの…話に頭がついていかないのですが…
外にでられない…
そんなこと確か誰かにも言われたような…
「じゃから、お主にこれをやろう。」
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ゆん - 更新楽しみにしてます！ (2020年5月11日 14時) (
レス) id: 72cd235cd7 (このIDを非表示/違反報告)
amin(プロフ) - 優さん» なんと重大なミスを…訂正しておきます！教えてくださってありがとうございます！！ (2019年9月8日 23時) (レス) id: e68881c356 (このIDを非表示/違反報告)
優 - この作品ミー好きなので更新楽しみにしてますー！ (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
優 - こんばんは！雲雀さんの口癖噛みじゃなく咬みですよー。 (2019年9月8日 22時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amin | 作成日時：2019年9月2日 17時
