さよならするには惜しい世界

Lv5 ページ6

信玄さんについてくるよう言われ、ついていくと、何かがぶつかり合う音が聞こえた。

これって……誰かが戦ってるのかな？

そういえば、信玄さんの格好とかここって……というか、信玄って戦国時代の武将……。



信玄「ほら、こっちだ」



ん？あの人たちは……？




【山県昌景、馬場信春、高坂昌信です】




やっぱり戦国時代なのかな？

でも、なんかこの人達耳生えてない？



A『なんでケモミミなんですか？あれですか、ケモミミパロ的な？』


信玄「けもみみぱろ……？まさか、『人狼』を見るの初めてか？」





【人狼、月牙族、吸血鬼です。身体能力が高く、聴覚や嗅覚が優れています】





このナビ役に立つな……人狼、本当に異世界なんだ……。

すごいな……嬉しいな、こんな私でも、嬉しいなんて思うんだな。



A『あー初めてだったんですけどもう知りました、あっ、戦いが終わりましたよ？』


信玄「……？」



木刀で戦ってたけど、すごい迫力だったな……。



信玄「よう、お前ら、朝から随分気合入ってんな」


A『映画のワンシーンみたいでしたね、あ、おはようございまーす！』



緊張せずに喋れる！

私は私じゃないんだ、私は、私は、




自分を殺したのか_____。

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