【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ37)

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The HUNDRED-TWENTY-EiGHTH.. ページ37

確かに私、さっき
跡部のコト思い出してちょっとだけ、落ち込んでた。…かも

でも、そんなんたったの一瞬だったし
絶対悟られまいとすぐ振り払ったってのに……

何だよ。

侑士って意外と…

お兄ちゃんの素質、あるんじゃない？

………私専用だけど。

なんて、

独占欲丸出しだね(笑)

ひょっとしたら私

ステキな人に出会えたのかな。

今まで特に誰にも相談事なんてしなかったし
甘える相手もいなかった。

ていうか、

私の世界には跡部しかいなかったから……

跡部にはウソついてばっかだったけど
侑士になら、

安心して

ホントの私でいられるかもしれない

A「………ううん。多分落ち込んでた……ありがと」

忍足「ふっ…自分のことは何でもお見通しやでぇ？」

A「お前にキスされても全然元気にはならないけど。」

忍足「意地っ張りなお嬢さんやなぁ…(ｸｽｯ」

A「黙れハゲ」

忍足「は、ハゲてへんわアホ！」

何も変わらないで。

いつまでも変わらず

このままでいたい……

～数日後～

忍足「なぁA…どないしよ」

A「あ？どした？」

忍足「あんな、実は……」

A「ふむふむ…」

……………。

A「っはぁぁ!?え、マジで!?」

忍足「ホンマやて。あの、ほんで…自分どないする？」

A「そ、そんな… イキナリ言われたって……」

忍足「俺に出来ることあったら何でも言うてや」

A「う。うん」

うむ。

ちょこっとピンチ？

そんなに衝撃的なピンチってほどではないんだけど

侑士曰く、
明日

氷帝レギュラー陣殿方が、忍足宅にいらっしゃるそうで。

って言っても、なんか跡部は今海外にいるらしく
跡部邸が使えないからココに決まったらしいんだけど…

ま、つまり
跡部はいないから特別焦る必要はないっちゃ、ない。

最重要問題は

私の存在、だよね

もちろんレギュラーのみんなは
侑士の家族構成は大体知ってるだろうし、

ましてや、妹がいるだなんてすぐウソだってバレる。

いっそココは、全部明かしておいた方が今後のためかな…？

忍足「あいつ等にばれたなかったら、隠しとくし…」

A「うーん」

忍足「まあ例えばれても、あいつ等アホやから大して問題はあれへんけどな」

A「ホントに？」

忍足「おん。せやから、自分に任せるわ」

A「オィーッス」

ま、どーでもいっか！

なるようになるっしょ