【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ22)

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The HUNDRED-THiRTEENTH.. ページ22

忍足「…ちゅうか、なんで俺ベッドにおるん？」

A「ん？…ああ、私が運んであげたの。感謝しろ！」

忍足「はいはい、どうもおおきに。重かったやろうに…」

A「っ…/////あ、う、うん。お…重すぎた……」

忍足「？…俺自分に何かしてもうたんか？」

A「べっ別に…！気にすんな!!(ﾊﾞｼ」

忍足「痛っ…なんで殴んねん！……ったく(ｸｽｯ」

A「笑うな!!」

忍足「ホンマ注文の多いお嬢さんやで…」

A「…ねえ、………」

忍足「ん？」

A「私…知りたい、ホントのコト……」

忍足「…………。」

A「隠すなんてズルいじゃん。跡部と何があったの？教えてくれたって……」

忍足「黙りぃ。」

A「えっ……？」

アカン。

いくら妹と言えど、
女の子をこないきつく突き放してまうなんて

ついさっきまでの雰囲気、ぶち壊してもうたな…

俺はああしてAとしゃべれるだけで、一緒におれるだけで幸せやねん

高望みはせぇへんよ…

……けど、

もう耐えられへんのや。

俺が平静を装うには…

ポーカーフェイスを保つには……

俺は、こうするしか…………

忍足「自分には……、Aには、関係あらへんやろ。」

A「はぁ!?」

忍足「俺、もう…これ以上自分と関わりたないねん。………っ…」

A「…ゆ、侑…士？」

忍足「出てってくれへん？」

A「……!?」

忍足「ちゅうか、俺の前から消えて。」

A「…っ……侑士のバカっ!!」

ｶﾞﾁｬｯ……!!

忍足「さいなら、A…………」

ああ、ホンマもんのアホやな。俺

でも

こんでAも跡部も幸せになれるんやろ…？

不幸になるんは、俺だけで十分や……

-ASiDE-

忍足「出てってくれへん？」

幻聴だと思った。

そんな言葉、侑士の口から聞くコトなんて絶対に来ないと思ってた。

信じてた……かな？

だから、こんなの信じられない。
受け入れられない。

ちょっと前…

ホントに数秒前は、いつもみたいに話してたのに

今は

侑士がとっても遠く感じる

どうして？
私は何を間違ったの？

まだグルグル回ってる頭の中

私はまだ現実を飲み込めないでいた…