【忍足侑士】護ったるから…【禁戒】 (ページ17)

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The HUNDRED-EiGHTH.. ページ17

そない必死になりよって…

どんだけ大切に思っとるん？Aのこと……

…でもな。

いくら想っとったって

現兄貴には敵わんのやで…？

なんて、自惚れかもしれんけど

ちゅうか、自惚れやな。

ま、どちみちお前がどんだけAを探したところで
今一番あいつの近くにおるんは

俺や。

それに、Aはもう………

お前のもんとちゃうやろ？

なあ、跡部……

忍足「あの、一応聞くけど何かなくしたん？」

跡部「アーン？お前には関係ねぇだろうが。」

忍足「えらい言い草やなぁ…呼び出しといて、そらないで？」

跡部「………………殺虫剤。」

忍足「は？」

跡部「俺様の部屋にあった最高級の殺虫剤がなくなったんだよ。」

忍足「…はい？」

跡部「お前毛虫嫌いだっただろ、アーン？」

忍足「え？」

跡部「ったく。盗むなんて小汚ぇまねしなくても、言やぁくれてやるのによ…」

忍足「ちょお…」

跡部「ま、また大量に購入すればいい話だがな。」

忍足「…わけわからん……！」

な、何の話してはるのこの坊ちゃん

俺の予想の斜め上行きすぎて、もはや予測不能なんやけど…

え？何？
殺虫剤？え？

殺虫剤て何？

……Aのことちゃうんかい!!

いや、もしかして…

俺を試しとるん？

あーもう何やのこいつ！

忍足「あの、…………」

跡部「アーン？」

忍足「……A、って…覚えとる？」

跡部「ﾋﾟｸｯ)…A………？」

忍足「おん。ほらおったやん？自分の専属メイドやって……」

跡部「何故お前があいつの名前を…」

忍足「い…いや、何でもあらへん。」

跡部「チッ、イライラさせやがって…！おい忍足!!」

忍足「なっ何や…？(ﾄﾞｷﾄﾞｷ」

跡部「俺様に付き合え!!今すぐテニスコートだ!!…急げ!!」

忍足「か、勝手なやっちゃで……」

…どうやら

俺の深読みすぎやったようやな。

まあ
安心してええんかどうか、微妙なとこやけど…

……跡部の

『A』に対する反応…

普通やなかったな。

腹立つわ。

A…どんだけ愛されとんねん。

跡部も跡部や。
今はもうAは自分の側におらんし、自分のもんでもない。

Aは………

…………………俺のや。

なんてな、