CCG_23 ページ25
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好き。とか
大切。だとか
そういう言葉は昔からあまり好きではなくて。
安易にそんな言葉を口にする男は、もっと好きではなかった。
なんだか気持ち悪いとさえ思っていたのに。
『当たり前でしょ。好きな人なんだから』
今は任務中で、その言葉はぜんぶ虚構なのに。
______心の奥まで、あったかい。
本当の愛なんてわからないけど、倉元せんぱいみたいな人はきっと、本当に愛する人に本気の言葉を伝えてあげられる人なんだ。
…素敵な恋愛ができるんだろうな。
わたしとちがって。
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彼が予約してたお洒落なレストランでの食事は本当に美味しくて。
女の子とのデートプラン考えるの慣れてるのかな…
そんな余計な事考えちゃうくらい、
私は今“普通の女の子”だ。
もし。本当に普通の女の子だったら…
こんな風に“今”だけを純粋に楽しんでいたのかな。
『よし。演習を終了する。
指定したルートを確認しろ。局に戻るぞ』
丈さんの声に現実に引き戻されて、
なるべく自然なふうに倉元せんぱいと目を合わせる。
「あ…ごめん。
上司から連絡があって、今日はもう戻らないと。」
「えっ。」
なるほどこれも演技です？
上手すぎる、というか柔軟な対応はさすがです…
「大丈夫だよ。お仕事大変なのに、来てくれただけで嬉しいもん。
また今度ゆっくり会お？」
自然に、彼を想う恋人を演じる。
そう、少しだけ名残惜しいという気持ちも込めて。
「ありがとう。
時間ができたら、すぐに連絡するよ。
時間なんかなくても、会いたいけど…」
困ったように微笑みながら、倉元せんぱいは私の頬にそっと手を添えた。
「じゃあ、またね」
急に、色っぽい表情と声音。
目線も熱っぽくてなんだか、あれ、これもしかして。
近づく顔、触れそうな唇。
彼の熱が頬から直に伝わってきて、
もうこれはキス、しちゃうんだ。
ぎゅっと目を閉じる。
けれど予期した事態は何も起こらなくて、
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
頭を撫でられて目を開けると、
彼は手を振りながらゆっくりと歩き出していた。
_______びっくり、したぁ…
キスしたふりだけして去っていくなんて、ずるい。
触れることのなかった唇にそっと手を当てながら、
熱が冷めるのを待ってその場をあとにした。
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ちーかま - 伊東倉元さんめっちゃ好きです。 (2018年10月29日 20時) (
レス) id: 8f9925b559 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 無花果さん» コメントありがとうございます！ 丈さんの魅力もっと詰め込みたい..ほんとに素敵ですよね！更新、時間を作って頑張りたいと思います(TT)!! (2018年5月2日 0時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます！丈さんカッコいいです泣更新頑張ってください！ (2018年5月1日 2時) (レス) id: 6686156c61 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗(プロフ) - ギオさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです… そして伊東倉元好きなお方に出会えて感激です！最高に素晴らしいですよね！魅力をうまく描けるよう頑張ります！(*´∀｀) (2018年4月22日 4時) (レス) id: 9c73c754f5 (このIDを非表示/違反報告)
ギオ(プロフ) - めっちゃ面白いです！高評価とお気に入り失礼します〜伊藤倉元いいですよね!今んところ一番好きなんです! (2018年4月22日 3時) (携帯から) (レス) id: 6572e8ab81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年4月16日 4時
