課題授業。 (橙×黄) ページ10
黄side
「いーち、にー、いっちにーさーん!」グラウンドで声をあげる運動部。
中間淳太。高3。生徒会長。
隣でパソコンのキーボードを叩いている桐山照史。高3。副生徒会長。彼氏。
同性愛。
橙「淳太くん。」
黄「んー?」
書類の整理をしていると、照史がこちらを呼んだ。
橙「みてみて、さっき気になった記事あってん!」
黄「いや仕事せぇよ、。」
橙「えーのえーの。でな、自分の書く文字で
性格が分かっちゃうってやつ!」
へぇ、と素っ気なく返事をし再びパソコンに目線を戻す。
橙「むう…んで、淳太くんの文字ってちょっと合間があいてるやん。」
黄「え、あ、おん。確かにそうやね。よう言われるわ。」
橙「それってなぁ?」
その時、いきなり照史が近づいてきたと思ったら耳元でこう囁かれた。
「器が広いって事らしいで?」
たいしてキュンキュンする言葉じゃないはずなのに、照史に言われると胸がドキドキする。
黄「なんか恥ずかしいわ。」
橙「まあ悪く言うと隙が多い。」
黄「……あほ。ほんまにあほ。だいきらい…」
橙「ほんまは?」
黄「……だいすき。」
橙「俺もやで。」
ええ子ええ子、と頭を撫でられ、唇が重なる
唇が触れ合うほど、これがどれだけやばいことなのかが分かる。生徒会長と副生徒会長。しかも同性愛。そして今は生徒会室。生徒会室のある廊下は基本だれも通らないが、グラウンドには部活をしている生徒だっている。教師だって校舎内にいる、いつか見つかるのでないかなんて。
黄「終わったぁ。」
橙「お疲れ。」
書類の整理が終わり、ぐっーと背伸びをする。
橙「よし、もう6時やし夜飯いこーや!」
黄「ええよ。どこ行く?」
橙「うどん屋!もち淳太くんの奢りな!」
黄「えぇ…」
2人で横並びで、よく行くうどん屋さんへ他愛のない会話をしながら向かう。
橙「うっまぁ!」
笑顔で大盛りを頼んだ照史は嬉しそうにうどんをすする。
並盛のうどんを照史の横ですすりながらその横顔を見つめると、また「好き」の感情が大きくなる。
橙「よし、また明日な。ハニー。」
奢らされ家まで送ってもらいハニーと言われ。
黄「また明日。…ダリーン。」
‥‥
お昼の番組より。
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オム王子と白米王子 - こんばんは。作者のオム王子と白米王子です。この度はスマホの故障により、予備のアイパッドより書いてます。ボードでもお話しした事がありますが、私はログインをしていないため9割程の確率で再出発の形になると思います。どうかご理解の程よろしくお願い致します。 (2018年1月4日 22時) (レス) id: ba70846335 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オム王子と白米王子 | 作成日時:2017年9月28日 22時