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千冬side
「ま、松野くん…！顔上げてよ…！」
『嫌です』
「土下座なんてしないで…！」
土下座してるから、Aさんがどんな顔してるのか
わかんないけど、多分オドオドしてるのが声で分かる。
「もうっ…！早く顔上げて！」
『……』
「お願い、顔見て話したいよ…、」
そうやって言われたら、もう顔あげるしかないじゃないか。
『…すみませんでした。
Aさんの話も聞かず、勝手に…』
「っでも、私だって、私が変な態度とったから…！」
『だけど俺が、ちゃんとAさんの話を聞いてれば…！』
「私があの時、ちゃんと話さなかったからだよ…！」
でも、だけど、
そんな会話が数十分続いた。
お互いが自分自身を悪いと思ってて、私のせい、俺のせいと
言い合っていた。
『元はと言えば俺がっ……！！「違うってば！私が…！」
『「……。」』
2人とも、この会話を何回も繰り返しているせいか、
同じタイミングで、パッと燃え尽きた。
お互い発するのをやめて、目が合う。
『ふはっ、』「あははっ」
そして、また同じタイミングで吹き出した。
「何これ、もうキリないじゃん！」
『何回繰り返したんすか、この会話！』
「ふふっ、じゃあ、お互い様にしよう？」
そう笑って、Aさんは俺に手を差し出した。
仲直りの握手ってやつ。
『…でも、』
「ん！もういいってば！
お互い様！どっちも悪いところはあった！」
『…っすね、お互い様って事でお願いします。』
俺は、強く。でも優しく。
Aさんの手を握った。
「はい！これで仲直り！」
『はいっ…、』
「…え、ま、松野くん？なんで、泣いて、る？」
『え……？』
頬を触ると、生ぬるいものが伝っていた。
『嘘、俺泣いて、
っ見ないでください！！！』
俺は両腕で思いっきり顔を隠す。
「もう見ちゃったよ？なんで？なんで泣いてるの？
どうしたの？」
Aさんは俺の隣に来て、背中を撫でてくれる。
『もう…、話せないかと思いました、』
「！」
『Aさんに、嫌われたかと、思いました、』
「嫌うわけないよ…、」
『泣くとかおれ、ダサすぎ…』
Aさんの目の前で泣くとか、ダサすぎるだろ。
「…松野くん、」
『っえ、Aさ、』
Aさんは、俺の両手を握った。
両腕で顔を隠していたのに、Aさんにより、
また泣き顔が、Aさんに晒された。
俺とAさんは、また、見つめ合っていた。
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えび天(プロフ) - 華恋さん» 華恋さん、ありがとうございます！華恋さんの応援のおかげでございます😭コメントもすごく力になりました💪🏻🔥番外編もぜひよろしくお願いします🙇♀️💗 (9月23日 23時) (
レス) id: 92c34ba689 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - 完結おめでとうございます！素晴らしい作品を最後まで見届けることができてとっても嬉しいです🥰番外編も楽しみにしております💕えび天様もどうか無理をなさらず、頑張ってください！これからも応援しております✨ (9月19日 22時) (レス) @page26 id: 92a816f288 (このIDを非表示/違反報告)
えび天(プロフ) - ayastさん» コメントありがとうございます♪お陰様で完結することができました！番外編もよろしくお願いします💗 (9月15日 19時) (レス) id: 92c34ba689 (このIDを非表示/違反報告)
ayast(プロフ) - 完結おめでとうございます‼︎番外編も楽しみにしています😊 (9月14日 7時) (レス) @page26 id: af36fdec29 (このIDを非表示/違反報告)
えび天(プロフ) - ゆっちさん» コメントありがとうございます♪ドラケンくん…場地さん…いいですね…！ぜひ参考にさせていただきます💞 (9月7日 19時) (レス) id: 92c34ba689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えび天 | 作成日時：2023年8月13日 23時
