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邪魔、と言いたくなるのを
必死に堪えて佐久間の元へ寄った。
｢お待たせ｣
『おかえりなさいませ』
私のカバンを奪い取る佐久間。
間髪入れず鉄壁の愛想笑いで周りの子に
では、と会釈をして助手席の扉を開ける。
｢ いーなーAちゃん、こんなかっこいい執事さんがいて！ ｣
｢ うちらも送ってもらいた〜い！ ｣
図々しすぎて辟易する。
こんなのによく佐久間も耐えたものだ。
『私はあなた方の相手をしにここに居るわけではございません。
仕事中ですのでこれ以降無闇に話しかけないでいただけますか。
はっきり言って迷惑です』
……耐えられていなかった。
かろうじて静かに運転席に乗り込んだ佐久間。
口をぽかんと開けたアホ面を残して、発進する。
｢はは、笑 佐久間イラついてるの？｣
『色々イラついてます。
なので可愛いお嬢様を見て癒されたいと思います』
｢ん？｣
『告白されたそうですね』
…あぁ、本当に言ったんだ。
｢まぁ、そうだね｣
『気に入らない。どうせお嬢様の見目だけ見て
好きとかほざいたんだろ』
あれあれ。
昨日の佐久間は夢じゃなかったみたいだ。
ピンク佐久間がブラック佐久間になっている。
笑顔が好きって言ってくれたよって言ってみると
ふーん…と片方の口角だけを上げて笑った。
嘲笑ってるわ、これ。
『むかつくんで、もう今日ドレス見に行きますね』
｢え、今から？｣
『はい。何か問題でも？』
逆らえない圧を初めて感じた。
怒ってる佐久間は結構危険かもしれないって
4年目にして新たな事実が発覚しました。
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カジャ(プロフ) - なべさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます。もう少しお付き合いください。 (3月13日 18時) (
レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
なべ(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。 前作の縁‐YUAN‐から読ませていただいてます。 とても素敵なお話だな、と思いながら…今後も更新楽しみにしています。 (3月13日 3時) (レス) @page26 id: d14fd2bd0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2024年3月2日 18時
