たった4ミリの誤差 ② (ページ9)

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鳥肌ページ9

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『ねえねえ』

コウ「んー？」

『和香さんって玲於くんの彼女なの？』

コウ「…え？なんで知ってんの」

さっき桜介からLINEが着た。

コウの元カノの和香さんが
玲於くんの彼女だって初めて知って驚いた。

『ごめん、桜介から聞いちゃって…』

コウ「あいつ…」

『桜介には怒らないで！桜介は悪くないから。』

コウ「和香のところ行くつもり？」

『行きたいんだけどダメ？』

コウ「別にいいけど、絶対俺のことは触れないでね」

『なんで？』

コウ「いいから」

『ふーん、わかった』

コウに和香さんが入院してる病院を教えてもらいその場所へ向かう。

私が高校生の時に会った以来だから
あんまり記憶にないけど
優しそうだったのは覚えてる。
玲於くんが選んだ人なんだもんね。

病院について和香さんがいる病室へ向かった。

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

和香「はい」

『こんにちは。』

和香「Aちゃん？え？！久しぶり！」

『お久しぶりです。』

和香「なんかすごい大人になったね！」

思ってたとおりの人でよかった。
すごく優しい。

和香「コウから聞いたの？」

『まぁ、はい。』

和香「そっかそっか。コウもすごいカッコよくなったよねー」

『そうですね。』

和香「あっ、そうだ。Aちゃん玲於と仲良いの？」

玲於くんの名前が出た瞬間
胸がズキっと痛くなった。

でもこの人は玲於くんの彼女さんなんだもんね。
名前が出てもしょうがないよね。

『私が上京してきてから知り合いました。』

和香「玲於優しいでしょ？毒舌だけど一緒にいて落ち着くよね。」

『はい。とっても優しいです。』

和香「あっ、残念だけど私彼女なの。でも最近全然会ってくれないし電話もすぐ切られちゃうし私のこと好きなのか全然わかんなくてさ。」

『それ、本当ですか？』

和香「私が嘘言ってるって言いたいの？」

『いや、そういうことじゃないんですけど玲於くんってそんな人だったんだって…』

和香「だから私浮気してやろうって思って笑」

『え…』

和香「あ、これ内緒だよ？」

和香さんの口から"浮気"って言葉が出た時
思わず鳥肌が立ってしまった。