たった4ミリの誤差 ② (ページ13)

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親以外にありえないページ13

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『送ってくれてありがとう。』

ハル「これからは絶対1人で出歩いたりしちゃダメだよ。」

『うん。おやすみなさい。』

ハル「おやすみ。」

ハルくん来てくれてよかったなー。
もしあの時ハルくんが現れなかったら私どうなってたんだろう。
たくさん迷惑かけちゃったから今度美味しいご飯にでも誘ってあげよ。

そしてハルくんを見送ってから家に入る。

『ただいまー…』

コウ「あ！帰ってきた！よかったー無事で！」

桜介「おいおい！めちゃくちゃ心配したんだぞ！」

『ごめん。』

するとコウは私を優しく抱きしめた。
娘が実家帰りしてきたみたいに少し涙声で
「ほんと無事でよかったわ」と言う。

隣で見ている桜介は子どもみたいにわんわん泣いててなんか笑えてくる。

桜介「何笑ってんだよー」

『ごめん笑』

桜介「こっちは何回も何回も電話して必死に探したんだぞ！」

『桜介がそんな泣いてるところ初めて見たしなんか面白くなっちゃって笑』

桜介「なんだとコラー！」

サザエさんがカツオを追いかけてる時みたいにしてこっちに走ってくる桜介。
私は捕まらないように必死で逃げる。

もう0時回る頃なのにいつまでも騒がしい私たち。

コウ「でもAがそんなに元気ならよかったわー」

『お騒がせしました。』

桜介「なんで急にいなくなったんだよ」

『それは…』

コウ「無理して言わなくてもいいよ。Aが言えるときでいいから。でもちゃんと話してね。」

コウはやっぱり私の気持ちわかってる。
どうしてなんだろう。

こんなに私のことわかってくれる人親以外にありえないのに。