実は ページ46
side．Watanabe
渡辺
｢たぶん、俺の魔力使ってる。｣
向井
｢しょっぴーの魔力？｣
渡辺
｢そう。｣
自分の体力、魔力だけならほぼ確実にやられていただろう。ただ、Aには魔法の練習の中で俺の魔力を自分の力にして使えるようにも教えた。
だから俺ら全員の魔力を吸い取ることも出来た。
そして多分ギリギリまで見当たらなかったのは練習していたんだろう。
あとは結界も。
俺たちの魔力で張っていた結界は、俺の魔力をAに少しあげたせいで一緒に弱まっていた。
ラウール
｢あっ、だから魔王様は結界が弱いなんて言ったんだ。｣
渡辺
｢多分そういうことだろ。｣
向井
｢え、でもしょっぴーとA喧嘩してたやん。いつ魔力渡すん。｣
渡辺
｢勝手に取られた。｣
佐久間
｢えっ、勝手に？｣
渡辺
｢うん。｣
『え、気付いてたの？』
渡辺
｢当たり前だろ。逆にバレないとでも思ってたのかよ。笑｣
『ちょっとだったから…』
渡辺
｢ちょっとじゃねーよ笑｣
阿部
｢え、どんだけ貰ったの。｣
渡辺
｢どれくらいだろ。ラウールの3分の1くらいじゃね？｣
ラウール
｢えっ！！！｣
深澤
｢えっ、待って。それをちょっとって言うってことは、まじで相当な魔力持ってるんじゃ…｣
渡辺
｢だからそう言ってんじゃん。笑｣
岩本
｢まぁ伝説の悪魔の子だし、有り得なくはないか。｣
宮舘
｢それに翔太が育ててるしね。｣
渡辺
｢当たり前だろ。｣
ラウール
｢それってしょっぴーの魔力は復活するの？｣
渡辺
｢まぁ、鍛えれば？｣
阿部
｢Aから返してもらうってのもあるけどね。多分翔太はそれしないよね。｣
渡辺
｢しない。返し方教えてねぇもん。｣
『えっ！あ、そうじゃん！返せない！』
渡辺
｢要らねぇよ。笑
また俺が鍛えればいいだけの話だから。｣
『でも…』
渡辺
｢安心しろ。ラウールよりはある。｣
ラウール
｢ねえ！事実だけどさぁ！！｣
｢「「笑笑」」｣
佐久間
｢てか、一安心だけど、何も解決してないよね。俺らこれからどうする？｣
深澤
｢もっかい魔力取り込んで屋敷作るにしても、俺らの魔力の結界じゃまたバレるもんな…｣
佐久間
｢そうなんだよ。｣
『私が助ける。』
．
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作者名：あおだるま | 作成日時：2023年6月1日 22時
