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運命の日 ページ41
side．Fukazawa
遂に魔王が来る日になってしまった。
Aはと言うと、朝から姿を見ていない。
なべに聞いてみても“知らねぇ”と言われた。
どうやら喧嘩をしたらしい。こんな時に。
だから俺たちはとてつもなく焦っている。
でも、なんだかなべは自信に満ち溢れた顔をしていた。
岩本
｢あと少しで魔王が来る。｣
ラウール
｢ねえ、しょっぴーほんとにAちゃんどこ行っちゃったの？｣
渡辺
｢知らねぇよ。｣
目黒
｢大丈夫なの？｣
向井
｢こればっかりは信じるしかないよな…｣
佐久間
｢結局、俺たちの魔力残ったままだしね。｣
そう。予定では魔王が来る前にAに魔力を吸い取ってもらって、俺たちの魔力を持ったままAはどこかに身を潜め、帰った後に戻してもらうはずだった。
それがこんな直前になってもAが見つからない。
俺たちは全員、自分の魔力を失うつもりで覚悟を決めた。
ただ1人、なべ以外は。
．
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作者名：あおだるま | 作成日時：2023年6月1日 22時
