親であり、好きな人であり、悪魔であり 2 (ページ38)

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迫るタイムリミットページ38

side．Watanabe

もう少しでAの魔法が完成する。そんな時だった。

向井
｢しょっぴーやばい！魔王から手紙来てもた！｣

渡辺
｢はぁ？早くね？｣

目黒
｢いや、それがさ…｣

いつものようにAと魔法の練習中、康二とめめがドタバタと慌てて俺のところに来たと思ったら、どうやら魔界でAが人間だともう分かったようで、明日の昼に魔王がこっちに来ることがわかった。

いずれはこの結果になると思っていたけど、思ったよりも早い知らせに疑問を投げると、どうやら魔界で密告者がいたらしい。

きっと俺たちのことをよく思っていない奴らだろう。

俺たちは魔力がほかの悪魔よりも強く、魔界に飽きたヤツらの集まり。
だから、こんな好き勝手してる俺らが魔力強くて、努力してる自分たちが弱い魔力なのが認められない連中が一定数いる。

きっと今回の密告もそいつらのせいだろう。

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