親であり、好きな人であり、悪魔であり 2 (ページ23)

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屋敷に戻っている時、阿部ちゃんが照に連絡を入れておいてくれていた。

ｶﾞﾁｬ

岩本
｢ふっか！Aは！？｣

深澤
｢今寝てる｣

帰ってくる途中で落ち着いて眠りについたA。

バタバタとみんなが駆けつけてきているが目を覚まさない。

阿部
｢多分、本当にもうすぐなんだと思う。｣

佐久間
｢何があったの？｣

阿部
｢…普通に街で買い物をしてただけなんだけど、
いきなり刃物を振り回してる男が現れて、、｣

宮舘
｢Aは何もされてない？｣

深澤
｢それは大丈夫。
でも、その男に切りつけられたのか、血を流して倒れてる人がいて、多分Aはそれ見ちゃったんだと思う。｣

阿部
｢ほら、俺たちは自分が悪魔だって分かってるから街へ出る時は悪魔の特性全部隠すでしょ？
だから街で血を見ても何ともないんだけど、Aの場合は知らないから…｣

目黒
｢自分が悪魔って知らないから制御出来なかった…？｣

阿部
｢多分、そういうことだと思う。｣

岩本
｢……じゃあ、そろそろ、かな。｣

ラウール
｢そろそろ？｣

渡辺
｢Aに自分の正体を明かすって？｣

阿部
｢うん。それと、俺らの作戦も言っといた方がいいかも。｣

向井
｢そうやな…心構えも必要やし…｣

深澤
｢じゃあ次、Aが目を覚ました時に言おう。｣

｢｢｢うん、｣｣｣