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side.A
深澤
「一緒にいられなくなるかもしれない」
その言葉を聞いて、脳が考えることを辞めてしまった。
『えっ…』
深澤
「正確に言うと“今のままでは”いられないってことなんだけど、」
『なん、で…』
深澤
「一緒に魔界に行ったでしょ?その時にバレちゃったみたいで…。」
『でも、ベール掛けてもらったよね、?』
深澤
「うん。でも、それが俺らを知ってる奴にとっちゃ違和感だったんだって。」
『ごめん…私がしょっぴーと一緒にいれるの嬉しくてついて行っちゃったから…。』
深澤
「ううん。それに関しては俺らもついてきてって言っちゃったから。」
『そっ……か…、』
深澤
「今はまだAの正体もちゃんとバレてるわけじゃないし、大丈夫なんだけど、バレた時、多分強制的に魔界へ連れ戻されるか、魔界を追放されるかのどっちかなんだよね…」
『ごめん、私が迷惑かけてる……』
深澤
「それはない。」
『でも…』
深澤
「何があってもAが迷惑かけてるとかは絶対にないから。」
『でも、私がここに置き去りにされてなかったら、私がみんなと同じ悪魔だったらこんなことにはなってなかったでしょ?』
深澤
「……。」
『ほら、私もみんなと同じ悪魔がよかったな……』
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作者名:あおだるま | 作成日時:2023年6月1日 22時