特異体質持ってます

ラウールとの関係 ページ46

side．Raul





Aちゃんの体質が暴走したと聞いた日。つまり、Aちゃんの体質が暴走した次の日、その日からなのか、はたまたその少し前なのか。

Aちゃんに対しての気持ちに少しずつ気が付き始めている気がしてならない。


ラウール
｢ねぇめめ、、｣

目黒
｢なに？｣

ラウール
｢これから俺が相談したいこと、分かる…？｣

目黒
｢まぁ、予想がついてないわけじゃないけど。｣

ラウール
｢どう…思う…？｣

目黒
｢どうも何も、大切にしたらいいよ。その気持ちは。｣

ラウール
｢でもさ、Aちゃんはしょっぴーでしょ？｣

目黒
｢……。｣



めめも気付いてるんだ。
俺の気持ちにも、めめ自身の気持ちにも。
そして、矢印を向けられているAちゃんの気持ちにも。

体質がどうのこうのじゃない。

少なくとも俺が見てる中では、Aちゃんが辛い時、しんどい時に近くにいたのは、手を差し伸べていたのは間違いなくしょっぴーだった。


目黒
｢まぁでも、それで諦めるんじゃなくて、その気持ちが生まれたことは、ラウールにとって絶対プラスだから。大切にして欲しい。｣

ラウール
｢うん。ありがとう。｣



めめに相談してよかった。
もしかしたら気付かれちゃったりして関係性が変わっちゃうかもしれない。それでも僕はこの気持ちを大切に、この気持ちと向き合っていくって決めたんだ。

でも、しばらくは今までと関係性は変わらないよ。

だって、この関係性だって大切にしたいからね。

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