保健室の渡辺先生 (ページ10)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:29,034 hit

合否発表ページ10

.

遂に合否の発表の日。

パソコンで見ることも出来たけど、せっかくならということで大学まで合否を見に行くことにした。

同じ大学の違う学科を受けていた目黒くんと待ち合わせて大学へ向かう。

『…なんか緊張するね。』

目黒
｢俺もめっちゃ緊張してる。｣

『もう試験終わってすることないんだけどね。笑』

目黒
｢たしかに。｣

『まぁでも目黒くんなら受かってるよ。』

目黒
｢じゃあAも受かってるって。俺より頭いいし。｣

『そんなことないよ。』

他愛のない会話をして気を紛らわせながら歩いているとすぐに大学に着いた。

『もう着いた…』

目黒
｢あ、もう貼り出してあるよ。｣

『ほんとだ…！』

必死に自分の番号を探していると、周りから喜びや悲しみの声が聞こえてくる。

その声にドキドキを増していると、隣から｢あった！｣と声が聞こえてきた。

目黒
｢A！俺の番号あったよ！｣

『ほんと！？良かったじゃん！』

目黒
｢Aは？｣

『えっと………あ、あった。あったよ！』

目黒
｢やったじゃん！｣

『よかったぁ…！』

思わず2人で抱き合って喜びをかみ締めた。

目黒
｢よし、じゃあ学校に報告しに行こう！｣

『そっか、合否見に行く人は知らせなきゃなんだ。忘れてた。』

目黒
｢ほらほら！早く！｣

なんだか来た時の足取りが嘘のように軽くなってルンルンで学校に向かった。

.