保健室の渡辺先生 (ページ5)

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自由登校が始まってからもまだ受験がある子たちは学校に来て勉強をしている。
それは私も例外なく当てはまるわけで。

受験が終わるまでは学校で、すぐに質問ができる環境で勉強をすることにした。

でも、私は今それどころじゃなかった。

あの告白してた子と付き合ったのかな。

それとも断ったのかな。

また誰かに告白されてるのかな。

色んな考えが頭の中をグルグルと駆け巡って居るうちに、保健室になんだか行きづらくなって、通うのを辞めた。

ちょっとのしんどさじゃ我慢するようになった。

目黒
｢A、最近調子良くなってきた？｣

『え？なんで？』

目黒
｢だってあんまり保健室行かないから。｣

『あー、うん。そうかも。』

目黒
｢よかった。｣

『ありがと、心配してくれて。』

目黒
｢あのさ、ちょっと息抜きに遊びに行かない？ほら、受験勉強ばっかりじゃ疲れるでしょ。｣

『たしかに。ちょっと遊びたいかも。』

目黒
｢よかった。じゃあラウールも来たいって言ってたから、一緒に遊んでもいい？｣

『もちろん！ラウールくん久しぶりに会う。』

目黒
｢楽しみなんだ。笑｣

『もちろん！久しぶりだもん！』

目黒
｢同じ校舎にいるのにね。｣

目黒くんのおかげで少し息抜きが出来そう。
感謝しなくちゃな。

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