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時が過ぎるのは早いもので。 ページ15

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___2年後




“時が経つ”というのは怖いもので、Aが卒業してからはじめの方こそふっかや照に心配されるほどだった俺も、普通に生徒と接することが出来るようにはなっていた。

そしてまた今年もあの時期がやってくる。







__________________




生徒
「渡辺せんせ、私、先生が好きです。卒業前にどうしても伝えておきたくて。」

渡辺
「…ありがとう。でも、気持ちだけ貰っとく。…ごめんな。」

生徒
「ううん。伝えたかっただけだから。いい返事、期待してなかったし…笑」

渡辺
「悪い。」

先生
「大丈夫だって!気持ち伝えれてスッキリした!じゃ!」

渡辺
「ん。じゃあ。」






ただ、この時期になると必ずAを思い出す。

大人にもなってこんなに引き摺る恋をするなんて思ってもみなかった。

いや、そもそも恋なんかするって思ってなかった。
それをAが俺に恋をさせたんだよな…。





渡辺
「今頃カレシとか出来てそうだなぁ…」

深澤
「なぁにまたAのこと思い出してんの?」

渡辺
「うわっ!びっくりしたぁ…」

深澤
「おいっ!バケモン扱いするな?」

渡辺
「いやバケモンだろ。」

深澤
「やめろ!笑」

渡辺
「何しに来たの。」

深澤
「しょっぴーが落ち込んでるんじゃないかと思って♡」

渡辺
「キモイな。」

深澤
「やめろよ笑
しょっぴーとか呼ばれるようになっちゃってさぁ。」




そう、Aが卒業してすぐくらいから、生徒が俺の事を“しょっぴー”と呼ぶようになっていた。
はじめはそんな可愛いあだ名嫌だったんだけど、もう諦めた。




深澤
「……Aのこと、考えちゃうんでしょ。」

渡辺
「…うるせ。」

深澤
「図星なんだぁ笑」

渡辺
「…。」

深澤
「そんな渡辺さんに朗報です。」

渡辺
「…なに。」

深澤
「この間Aに会った。」

渡辺
「は!?」

深澤
「駅前のよく行く居酒屋あるでしょ?そこに照とこの間行ったらAもいたんだよね。なんか飲み会っぽかったよ。あ、あと因みに男もいたよ。」

渡辺
「その情報要らねぇ。」

深澤
「ごめんごめん笑
てことで、今日飲みに行こ!その居酒屋に!」

渡辺
「いや、行ったところで会えるか分かんねぇだろ。」

深澤
「え、会いに行こうとしてるの?」

渡辺
「お前がそういうような言い方したんだろ!」

深澤
「はいはい。とりあえず決定ね。今日なんもないっしょ?」

渡辺
「ねーけど。」

深澤
「はい決定〜」












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r_inaaa6(プロフ) - キュンキュンしちゃいます♡♡♡更新頑張ってください^^ (2月13日 13時) (レス) @page12 id: ee744ba5ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおだるま | 作成日時:2024年2月11日 15時

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