忘れんなよ、 (ページ41)

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ただいまページ41

side．Fukazawa

ある日を境にAとなべの距離感が近くなった。

なべに話を聞いてみると、グズグズに甘やかした日を境にAのことを甘やかすように決めたらしい。

それから何度かお泊まりをしてるみたい。

そんな日々が続いた時、きっかけはほんとに些細なことだった。

それは、なべに何年も続く舞台の出演が決まり、俺たちもジュニア時代に出ていた舞台だから懐かしくて全員で過去の映像を一緒に見ようと、ホテルでプロジェクターを借りて全員で見てた時の事だった。

佐久間
｢うわっ、懐かしい！｣

深澤
｢うわぁ、こんな時もあったね〜｣

岩本
｢あ、こん時のふっかさぁ笑｣

懐かしい思い出話もしながら1日かけて見終わった頃だった。

ｸﾞｽｯ

ん？誰か泣いてる？

鼻をすする音が聞こえて、そちらに目を向けると、Aの目から一筋の涙が流れていた。

深澤
｢え、A？｣

向井
｢どした？｣

佐久間
｢感動した？｣

ラウール
｢大丈夫？｣

『あの、あのね？』

目黒
｢ゆっくりでいいよ？｣

すると、Aは少し深呼吸をしてギュッと手を握り口を開いた。

『おもい、だしたの……』

｢｢｢え、？｣｣｣

思い返せば全員があほ面だったと思う。

阿部
｢思い出したってそれ、｣

『うん、Snow Manのこと、思い出した…
映像みてるうちに、走馬灯みたいにぶわぁーって…』

宮舘
｢…おかえり。A。｣

『ただいま…』

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