忘れんなよ、 (ページ11)

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身に覚えがないものたちページ11

side.A

『きっと康二くん気を使ってくれたんだよね…』

お礼を伝えようとベッドサイドの携帯からLINEを開いた。

『え…？』

見ると、LINEの友だちリストには見たことない名前がたくさんあった。

『これほんとに私の携帯…？
でもロックナンバー合ってたしな…。』

ｺﾝｺﾝｯ

『はーい』

医師
｢失礼します。気分はどうですか？｣

『全然大丈夫です。ありがとうございます。』

お医者さんが作業をしながら私に話しかける。

医師
｢それは良かったです。
それにしてもいいお仲間をお持ちなんですね。｣

『え？』

医師
｢昨日も来られていましたよ？｣

『そうだったんですね。』

医師
｢実は私は芸能界というものに少々疎くて看護師から聞いた話なんですけど、大変忙しくされていたみたいですね。その疲労もあったのかなと思われます。
少しずつでいいので休む時間を増やしてくださいね。｣

『はい、ありがとうございます。』

医師
｢それにしても今日はメンバーの皆さんがお揃いだったみたいで、本当に愛されておられるのですね。｣

『あ、あの、私あの中にいる1人しか見覚えなくて…
その、メンバー…って、、？』

医師
｢…。｣

『あの人たちって私の知り合い…なんですよね、？』

医師
｢…すみません、退院前にもう一度検査だけしてもいいですか？｣

『あ、はい。』

医師
｢では今日の夕方頃にもう一度来ます。それまでしっかり休まれてください。｣

『わかりました。』

医師
｢では、失礼します。｣

『ありがとうございます。』

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