7話 ページ8
｢き、キヨ！｣
｢そうそうそう、もう一度大きな声で！さんはーい！｣
｢キヨ！！｣
一体何を言わされてるんだろうか。いくら周りが田んぼで人がいないからってこうも大きな声を出せば誰かに聞かれてしまいそうで。
｢はいオッケー。｣
｢恥ずかしい...馴れ馴れしくない？大丈夫？｣
｢大丈夫だって！
じゃあ俺もAって呼んだほうがいい？｣
｢いや！それはAちゃんでいいや｣
｢えー？なんで？｣
｢やっぱりちゃんって付けられるの嬉しくて｣
｢そういうもん？｣
｢うん！｣
呼び捨ても呼び捨てで嬉しいような気がするがまだAちゃんで呼ばれていたいような気がする。
｢はー、顔が熱い。｣
もともと気温が高いのと相まって、もっと暑く感じる。大きい声だって出したし、そもそもちょっと恥ずかしい。
そろそろ駅につく、着いたら冷房の付いてる電車に乗って快適に帰ろう...
｢あー、ねぇAちゃん今度の祭りくる？｣
木に貼ってあったチラシをみて思い出したのかそうキヨくんが話しかける。
チラシには子供たちがお祭りを楽しんでいるイラストが載っている。ヨーヨー、金魚すくい、たこ焼きや焼きそばの屋台。
｢祭りなんてあるんだー、場所は？高校の近くにある公園でやるの？｣
｢いや、小学校でやるんだけど。俺の家の近くの神社から神輿担いで商店街通って小学生までいくんだよ｣
｢へー！楽しそう！｣
｢来る？｣
｢うーん、いいかな。暑いし｣
｢ そっか｣
一緒に行く人いないし、いいかな。機会があればまた来年。あーそう言えば補修が今日で最後だったなと思い出す。
今日帰ってたらキヨくんと夏休み終わるまでは会えないのか...どうしよう、夏休み明けに仲がよそよそしいくなってたら...。
う〜んと悩んでたらいつの間にか駅についてたようで
｢あっ、じゃあ清川くんまたね｣
｢おー｣
｢夏休み明けね！｣
｢え！｣
今日で補修が終わりなのを知らなかったのかキヨくんが素っ頓狂な声をあげる。それが面白く、ついくすくすと笑ってしまった。
＊＊＊＊＊＊
｢名前、元通りになってるし｣
くしゃくしゃと髪の毛を掻く。
｢祭りくると思ったんだけどなー｣
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黒毛和牛(プロフ) - なつみ@にゃっつんさん» ありがとうございます！長らく更新が出来ず申し訳ありません...近日中には更新が出来そうなので引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2018年8月12日 1時) (
レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ@にゃっつん(プロフ) - とりあえずとてもとてもとても、キヨが尊いです(((( 楽しく拝見させていただいてます！これからも頑張ってください！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: ed542c7469 (このIDを非表示/違反報告)
黒毛和牛(プロフ) - うまださん» ありがとうございます！拙い文面ですがこれからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年7月13日 21時) (レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
うまだ - 面白くて大好きです!この小説のキ大好きです！応援しています、頑張ってください! (2018年7月11日 17時) (レス) id: 98c4331093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒毛和牛 | 作成日時：2018年6月11日 2時
