21話 ページ22
｢こじらせてるね〜｣
不思議な生き物を見る目、理解されないのは100も承知だけど。
｢うん、だから付き合わないしそういうアピールするつもりもない。逆に女の子に告白されてあたふたしてる姿とか見てみたい。｣
｢それはちょっと無理なんじゃないかな〜キヨ慣れてるよ｣
｢あー、ぽいぽい。それもまたいいと思う｣
さっきみたいに重たい空気はなくなったみたいだし、平本くんとも打ち解けた気がする。(気がするだけだけど...)
｢まあとりあえずキヨにまとわりつく変な虫じゃないから安心してよ。｣
お弁当に入っていた唐揚げを口の中にいれる。男の子のお弁当だしキヨくんは運動部だから尚更お弁当箱が大きい気がする。
だって平本くんのお弁当はキヨくんの2分の1くらいの大きさだもの。
食べれると思うけど。残すの悪いし。
｢大木に蝉が止まったようって感じだもんね〜｣
｢え？｣
｢ん〜ん、なんでもないよ。｣
｢平本くん毒舌だね｣
｢あー、聞こえてたかー｣
大木に蝉が止まったよう
うん、あれだね。まさにその通りって感じ。
大木に小さな蝉が止まってる様、不釣り合いな組み合わせのこと。
自分に見合う木を探せってね。
｢俺も話に混ぜろよ〜｣
｢すがしゅんばかだもんね、分からんか｣
｢にのちゃんだって補修受けてたじゃん！｣
｢へー意外。一ちゃん頭良さそうなのにね｣
｢英語以外なら余裕｣
予鈴がなるまでしばらく平本くんとすがしゅんとで話してその後解散した。
＊＊＊＊＊＊＊＊
｢ごちそうさま、美味しかったです！｣
｢おお、はい。｣
お弁当箱を受け取るキヨくん。
｢全部食えたんだ、多くなかった？｣
｢めっちゃ多かった！でも美味しく頂いた。｣
唐揚げが美味しかった、衣にごま入ってたのが珍しいなと思ったけど案外ありだな。
｢あと平本くんが手伝ってくれて｣
｢平本？だれ？｣
｢あれ？友達じゃなかった？｣
｢ヒラのこと？｣
｢うん｣
｢ヒラとも知り合いだったんだ｣
｢今日初めて会った｣
｢ふーん｣
不機嫌そうに考え込むキヨくん。今喧嘩してるとか？
それはないか、心配されてたし。
｢これからも屋上で食うの？｣
｢うーん、多分。冬は厳しいと思うけど。｣
雪だって積もるだろうしそもそも寒い。せいぜい春から秋までの間しか使わないと思う。
｢俺も屋上行ってみようかな｣
｢行ったことないの？｣
｢ない｣
｢じゃあ今度お昼一緒に食べる？｣
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黒毛和牛(プロフ) - なつみ@にゃっつんさん» ありがとうございます！長らく更新が出来ず申し訳ありません...近日中には更新が出来そうなので引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2018年8月12日 1時) (
レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ@にゃっつん(プロフ) - とりあえずとてもとてもとても、キヨが尊いです(((( 楽しく拝見させていただいてます！これからも頑張ってください！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: ed542c7469 (このIDを非表示/違反報告)
黒毛和牛(プロフ) - うまださん» ありがとうございます！拙い文面ですがこれからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年7月13日 21時) (レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
うまだ - 面白くて大好きです!この小説のキ大好きです！応援しています、頑張ってください! (2018年7月11日 17時) (レス) id: 98c4331093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒毛和牛 | 作成日時：2018年6月11日 2時
