20話 ページ21
｢付き合ってない｣
｢まだなんも言ってないぜ〜？にのちゃん〜｣
｢触んな、ウザイ。｣
肩を組むすがしゅん、こういう話になった時の絡み方は本当に鬱陶しくて父親に対する思春期の娘みたいな態度をとってしまう。
｢彼女にお弁当作ってもらうシチュは確かに憧れるけど彼氏に作ってもらうのもアリなのか〜？｣
｢違う｣
｢照れんなよ〜。ご飯だって一緒に食べてたじゃん。体操着だって借りてたしこれはもう言い訳立たないよ ぜ？｣
｢違うつってんの｣
かなりウザイ、駄々絡みしたやつ捕まる法律たたないかな。
｢やっぱり付き合ってたんだー｣
ニコニコしてる平本くん、勘違いしてもらっちゃ困る。
あくまでキヨくんは推しという立ち位置であってそれは恋とか愛とかそんな惚れた腫れたの世界じゃない。
そもそも！
体操着貸してもらったりご飯食べたのだって！
お弁当交換したのだって全部！
全部キヨくんがそうしようって言ったから！
そうしようって言ってたから！
(誘われた時は嬉しくなかったのかってそりゃ嬉しいけど)
私の推しはキヨくんであって、例えばアイドルが好きな人いるとしてそのアイドルから握手してもらったりチェキ撮ったり、サイン貰ったら嬉しいでしょ。
それと一緒
｢付き合ってないって、キヨくんに失礼だからこの話はもうやめよ｣
｢そもそもお弁当交換しただけで付き合ってるとか小学生じゃないんだから｣
｢それに私なんておこがましい。キヨくんはもっと可愛い女の子と付き合って欲しい｣
本心。
きっとキヨくんに似合う女の子って可愛くて細くて身長の高いモデルみたいな子が似合うと思う。
見目麗しいし眼福。
どんな女の子と付き合ってもいいけど多分キヨくんが選ぶ女の子なんだからもれなく推しカプになると思う。
それを自分の席から眺めていたい。
｢にのちゃん変なの〜｣
複雑そうな顔をするすがしゅん。
｢勘違いしてると思うけど好きな人なんじゃなくて推しメンなんだよ｣
｢こう、アイドル的な。｣
ガチファンってほどでもないしキヨくんのファンって名乗るのもおこがましい気がするけど。
ただアイドルが好きな子がいるとして、その子はそのアイドルと付き合いたくて応援してる訳じゃないと思うんだよね。
ごくたまに変な子もいるけど
｢キヨのこと推しメンって言ってる子初めてみた〜｣
｢付き合うとかじゃなくて出来れば遠目から眺めていたい、出来ればでいいからキヨの写真集欲しい程度かな｣
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黒毛和牛(プロフ) - なつみ@にゃっつんさん» ありがとうございます！長らく更新が出来ず申し訳ありません...近日中には更新が出来そうなので引き続きお楽しみ頂ければ幸いです！ (2018年8月12日 1時) (
レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ@にゃっつん(プロフ) - とりあえずとてもとてもとても、キヨが尊いです(((( 楽しく拝見させていただいてます！これからも頑張ってください！ (2018年8月11日 22時) (レス) id: ed542c7469 (このIDを非表示/違反報告)
黒毛和牛(プロフ) - うまださん» ありがとうございます！拙い文面ですがこれからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2018年7月13日 21時) (レス) id: 1ef88e6c34 (このIDを非表示/違反報告)
うまだ - 面白くて大好きです!この小説のキ大好きです！応援しています、頑張ってください! (2018年7月11日 17時) (レス) id: 98c4331093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒毛和牛 | 作成日時：2018年6月11日 2時
