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堀越に転校してからは樹たちと同じ学年じゃなくなるわ、友達は出来ないわで散々だった

それでも俺が転校する時に北崎さんがくれた手紙とミサンガを見て元気をもらっていた



「北斗そのミサンガいっつもつけてね?彼女?」

『ちげぇよ。友達』

「じゃあ女子からもらったやつ?」

『…なんで?』

「だってお前よくそれすげぇ大事そうに触るじゃん」


樹に言われて初めてそれが癖になっていることに気づいた

高校が変わってからは何となく北崎さんに電話をかけるのも勇気が出なくて今の俺と北崎さんを繋ぐのはこのミサンガだけになってしまった


"松村くんがこれからも夢に向かって頑張れますように"と、彼女のきれいな字で書かれたメッセージカードと共に入っていたこのミサンガは今や俺のマストアイテムになっている



「好きな人か!」

『…うるせぇよ』

「告った?まだ?」

『だるい絡み方してくんなって!』


樹がめんどくさいモードに入ってしまったので何となくジェシーの元へ逃げる


「なーに北斗のこと追っかけ回してんの?」

「北斗が彼女からもらったミサンガ隠すから」

『だから彼女じゃねぇっつの!』


めんどくさい絡み方しないのー、とジェシーが仲裁してくれる

やっぱり持つべきものはジェシーだ



「でも確かにずっと着けてるよね」

「俺もそれ気になってた。誰からもらったの?」


興味を持ち始めた京本と慎太郎も聞いてきてもうさすがに逃れられなくなってきた



『……前の学校の友達』

「女子でしょ?どんな子?写真ねぇの?」


女子からもらったことを何故か確信した樹は写真!と騒いでいる



「え?マジで女子から?」

『…そうだけど、あっちは友達としか思ってないから』

「てことは北斗好きだったの?連絡先持ってないわけ?」

『持ってるけど…』


そう言うと樹と京本が同時には?、と言ってきた



「連絡先持ってんなら連絡とれよ」

『いや、今更連絡しても迷惑だろうし』

「ミサンガ渡してきたのに脈ナシなわけないじゃん。北斗って結構バカだよね」


ズタボロに言われているが、まぁ本当にその通りだとは思う

きっと北崎さんも俺に全く気がない訳では無い、と思いたい


でも会えなくなった今、俺の言葉で変に関係が崩れたらもう二度と会えなくなるかもしれないから


それだけはどうしても避けたいんだ




「…北斗、こじらせてんなぁ」

「彼女見てみたいわ」

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作者名:えま | 作成日時:2024年4月5日 23時

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