幻影旅団のハニトラ要員【H×H】

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「これから外に用がある時は俺と一緒にいろ、じゃなきゃ外には出さねぇ」



またいつアイツが手を出すか分からないからな、となんともまぁ束縛の激しい彼氏のようなことを言ってくる


『でもさ、手を出されたのは確かにそうだけど、いつもの仕事というてそこまで変わらなく無い？』


ハニートラップなんて仕事やってんだからむしろ今回の件は水に流されなきゃおかしいレベルだ

その仕事もクロロの指示だし、今更怒られる理由はないはず




「それとこれとは話が違ぇよ。仕事の時は俺か団員の目がある。」


でも今回みたいにお前が一人の時に起こるのは許さない、と付け足す




思ってたよりずっとクロロには大事にされてたみたい





『分かったよ、私の不注意が良くなかったわ。』


ごめんねクロロ、と言うと次は許さないぞと言って抱きしめてくる



ポンポンと背中をあやす様に叩くとからかうな、と耳元で弱い声が聞こえた

いつものかっこいい団長様とは思えないわ





『…そういえばなんだけどさ、なんで私を前線に出さなくなったの？』


私の能力的にも本来なら前線でガツガツ攻めるのも可能なはずだし、旅団が出来たはじめの頃は今よりずっと前線に出て暴れてた


でも何がきっかけか分からないが、突然前線に出されることはなくなりハニートラップという仕事ばかりになった







「覚えていないのか？」


『え、なんかあったっけ？ごめん、記憶混ざっちゃってるかも』




私の能力は相手の血液を体内に取り込むことで発動される

記憶細胞が念を覚えているため、私へ移っても使えるままだ


だが、デメリットも多くあり1つは記憶が混ざってしまうこと




取り込んだ相手の記憶と自分の記憶が混ざって分からなくなることがある





「前線で戦ってたお前が血だらけになって生死を彷徨いながらフィンクスに運ばれたことがあった」


だから俺はお前ひとりでは前線に出さないと決めた






そんなことあっただろうか

忘れてるってことはフィンクスにもお礼言えてないってことだよね



後で言っておかないと





『でも私もう前線戻れるよ？能力者の血のストックも増えてるし』

「ダメだ。もし出たいと言うなら、その時は俺と一緒だ」



じゃなきゃ出さねぇ、とさも当然のように言うクロロ


本当に私のこと大好きだなぁ

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