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突然身を離したと思いきや、手を引かれて路地裏に連れて行かれる
『え、なに?どうしたの?』
状況が飲めない私を見つめていると思いきや、突然腕を横に置いてきた
俗に言う壁ドンってやつ
一気に顔が近くなり、整ったその顔が目の前まで来る
『ほんとどうしたの?なんか今日のヒソカ、ちょっと変だね』
「……君は警戒心が無いね、慣れているからか♣︎」
話してはいるものの、未だに顔同士の距離感は何も変わらない
少し体を捩れば鼻先がくっつくであろう距離感にヒソカはこんなに大胆なやつだったっけ?と記憶をたどる
「はぁ、あまりその辺の男に触らせるのはやめた方がいい。いや、やめろ♦」
『えぇ、無理だよ。クロロの指示だもん』
「じゃあ僕からクロロに言おうか。それが一番早いな♠」
ほんとどうしちゃったんだろう
別にこの仕事のスタイルはヒソカに会う前からやっていた事だし、以前までこんな干渉してくることは無かった
『なんでやめて欲しいの?理由が聞けないとやめようにもやめられないじゃない』
「君が欲しいからだよ、君みたいな子はそうそういるもんじゃない♥︎」
前から何となく口説かれてる感じはしていたが、まさかここまで言ってくるとは
ヒソカのことだからこれが嘘かホントかも分からないけれど
『……答えはNo、よ。残念だけど、私は蜘蛛を、クロロを裏切れない。』
だからこの仕事のスタイルは続けるよ、と目の前を見据えて迷わず言うとヒソカはゆっくり離れていった
「……残念だ、人の一世一代の告白だというのに♥︎」
『今のは告白として受け取らないわ。私を落としたいならもっと死ぬ気で来なさいよ』
そういうところがいいんだよ、と舌なめずりをして目を細める
言動さえ違ければ普通にイケメンなのに勿体ない
なんて考えていると、私のポケットからprr…と着信音が鳴った
『はい?』
【俺だ。戻りが遅いな、何かあったのか?】
そうだ、そういえばアジトに帰る途中だった
いや、もう帰るよと言おうとした瞬間目の前の男によって携帯が奪われた
「もしもしクロロ?僕だよ♦」
【……ヒソカか?一緒にいるのか】
「ねぇ、Aの仕事の件だけど。…あんまり粗末に使ってると貰っちゃうよ?」
【お前に心配されることなどないさ。安心しろ、Aはそういうことをしたことはまだ無いからな】
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いーま(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» コメントありがとうございます!そうなんです、トガちゃんが好きなので能力はトガちゃんからいただいてます笑 (2月25日 22時) (レス) id: 375f370b2f (このIDを非表示/違反報告)
いーま(プロフ) - ふぃあろさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします🙏 (2月25日 22時) (レス) id: 375f370b2f (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - トガちゃん!? (2月25日 22時) (レス) @page16 id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - 設定がどちゃくそ好きです………夢主の性格とにかく可愛くて続き気になります!更新頑張ってください💪 (12月11日 20時) (レス) @page9 id: a89e9c6a81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えま | 作成日時:2023年12月4日 19時