幻影旅団のハニトラ要員【H×H】

猫とお留守番 ページ16

今日は何もやることがなくて、留守組のパクノダと2人きり


さっきまでコルトピとフランクリンがいたけど、団長に呼ばれて3人でターゲットの元へ出向いてしまった





『んー、暇だよーパクー！』

「Aは留守久しぶりだものね。少し周りを散歩してきたら？」

『寂れた廃墟しかないじゃない』



まぁ、そうだけど、と苦笑いを浮かべるパクノダ


すっごい暇

こんなことならクロロに古文書のひとつでも借りておけばよかった

何書いてあるか全然わかんないけど！





「少し歩くだけでも気が紛れるんじゃない？」

『そうかなぁ。よし、歩いてきます』


行ってらっしゃい、と言いながらお馴染みの銃を手入れしている


廃墟の外へ出ると、相変わらず見慣れたゴミに崩れたコンクリート

流星街に比べれば綺麗だけど、やっぱり寂れている




なんかないかなぁ、と思いながら歩いていると近くからにゃぁ、と声が聞こえた



『あ、猫。ふふ、おいでー』


身をかがめて手を伸ばすとこちらへ歩いてくる





「あら、Aにも懐いたのね」

『私にもってことはパクはこの子のこと知ってるんだ』

「前にたまたま見つけたの。可愛いじゃない？」



本当にかわいい

いつもドロドロでどす黒い仕事しかしてない身からするとこの上ない癒しに他ならない




『…なんか、マチに似てない？』

「…ホントだ、顔が良く似てるわね笑」



少しつった目につんつんとした毛並み

仲良くなるまでに少し時間がかかるところも含めてマチに似ている




『今度から見つけたらマチって呼ぼー』

「それマチが見たら怒るわよ」



大丈夫だよ

なんだかんだ言ってマチが怒る時ってヒソカ以外に対してはだいたい照れ隠しだから




「こんなとこで何してんの？」

『あれ、マチ達もう帰ってきたの？あ、マチ逃げないで！』



目の前に立つマチとシャルはポカンとしており、隣にいるパクはほら言った、と笑っている




「逃げないでって…。あたし目の前にいるけど」

『違うよ、マチじゃなくてマチ！』

「あんたほんと何言ってんの？」



暇すぎて頭変になった？、と本気で心配されている

マチの中の私ってそんな感じに見えてるの？




「あ、もしかしてあの猫のこと？」

『そう！マチに似てるからマチって呼んでる』



勘のいいシャルナークが気づき、そう答えるとあんた紛らわしいんだよ！、と怒られた

パクノダは変な会話ね、と笑ってたけどね

終わり ログインすれば
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