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フェイと離れ、男に会う前に香水をつける
ちなみにフェイといるときに付けなかったのはフェイに匂いが移ると困るから
『ご一緒してもよろしいですか?』
「あ?、......おぉ、構わないさ」
キレ気味で聞き返したくせに顔見た瞬間にやにやしちゃって
これだから単純な男は嫌いなの
「随分と端正な顔立ちだなぁ。芸能事務所には入っていないのか?」
『お世辞はよしてくださいよ。私が入れるようなものに見えまして?』
謙遜謙遜、と笑う男
しれっと腰に手を回してきて距離を縮めてくる
そろそろかなぁ
『あの、私この後何も予定がなくて。』
「...俺もだ。場所を移そうか」
グッと腰に回した手に力を入れて顔を近づけてくる
うぅ、酒臭いきもちわるいぃ
連れてこられたバーの裏にある個室にご丁寧に鍵までかけて誘導される
「誰にでもこんなことをしてるのか?」
『いいえ、あなただからに決まってるじゃないですか?』
ニタニタと気持ちの悪い笑みを浮かべた男は私に近づいてくる
「安心しろ、ちゃんとき、.......」
ドサッと横に倒れた男の後ろには男より小さなフェイタンが立っている
『ほらやっぱり、フェイは意地悪なんてしてこない』
「男の気持ち悪い顔見るの嫌なだけね。お前の女らしい顔見るのも御免よ」
そんなこと言っちゃって!
男が私に近づいた時にあからさまに顔顰めたくせに!
ちゃんと見えてるんだからな!
「何にやにやしてるか、気持ち悪い。」
『気持ち悪いは傷つく』
早く帰るよ、と男の首元を掴んで引き摺るフェイタンは歩き始める
アジトにつき、フェイタンが引き摺ってた男を椅子に括り付ける
男は目が覚めたようで、何の真似だ!、とキレ散らかしている
「うるさいよ、私が聞いた事だけ答えればいいね。」
「.....はめやがったな。でも残念だな、女の体には今ごろ薬が回ってる」
『は?』
なんのこと、と言おうとした瞬間、平行感覚が崩れてガクっと座り込んでしまった
「A?こいつに何かされたか」
『いや、何もされてなかったはず...』
「随分といい女だったからな、ヤク漬けにして今度のオークションに出そうと思ったんだ」
あぁ、ほんと最悪
私が飲んだ酒はこいつと同じものじゃなくて薬入りだったわけね
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いーま(プロフ) - おじいちゃんパンチさん» コメントありがとうございます!そうなんです、トガちゃんが好きなので能力はトガちゃんからいただいてます笑 (2月25日 22時) (レス) id: 375f370b2f (このIDを非表示/違反報告)
いーま(プロフ) - ふぃあろさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします🙏 (2月25日 22時) (レス) id: 375f370b2f (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - トガちゃん!? (2月25日 22時) (レス) @page16 id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - 設定がどちゃくそ好きです………夢主の性格とにかく可愛くて続き気になります!更新頑張ってください💪 (12月11日 20時) (レス) @page9 id: a89e9c6a81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えま | 作成日時:2023年12月4日 19時