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如月「はいはい、Aさん落ち着いてー!」


本村「2人には注意しますので、一旦落ち着きましょう」



『だーかーら!落ち着いてるっての!』



そんなことを話してる間に湊と静弥は愁と話していた


相変わらずバチバチしてるようにしか見えないな




藤原「Aさん、今日の試合には?」


『出る』


藤原「…よかったです。またAさんの射が見られて」




『…ガキンチョ共、私の試合見ときなよ。私の実力がどんなもんか見せてやるよ』




それからいろいろ宏樹さんや大悟さんと話して試合の時間になった





『いい?結果ももちろん重要だけど、1年女子はまず試合に慣れるとこからね。それぞれが納得出来る結果で終わろう。』



そう言うと3人ははい、と返事をした


乃愛はずっと体調が悪そうだけど、出ることは止めない


ここで止めたら乃愛のためにはならない気がする










試合が始まって、第一射場へ入った



予選は1位で通過したいな





胴造り、打ち起こして弓を引く



キィィンと響いた音と同時に的に中る音がする




結果は、私と梨花は皆中、ゆうなは1中、乃愛は残念だった


乃愛は体調が悪かったこともあり、終わったあと泣いてしまった



2人に医務室につれて行ってもらって、わたしはマサさんへ報告しに行った



マサさんから分かったと言われ、そのまま次の試合のために準備を始めた






藤原「…Aさん」


『…おー、愁じゃん。何?』



藤原「やっぱり、Aさんの射が俺は好きです。」


『そりゃどうも』




後ろから大悟さんと宏樹さんが来た


藤原「どうして風舞へ?Aさんは頭も良いですし、桐先のままでも良かったのでは?」



『えー、そんなの…』







『セーラー服が着たかったから』




そう言うとキョトンとした顔になる愁


佐瀬「わかるぞー藤原。俺も初めて聞いた時その顔になった」


本村「びっくりな動機ですよね」





藤原「…Aさんが桐先にいないと知った時、本当に驚きました。でも弓を続けてて良かった。次の試合も頑張ってください」


『ん。愁こそ頑張って』

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作者名:えま | 作成日時:2023年6月18日 15時

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