嫉 妬 王 子

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これは…

本当のことを言った方がいいんだよね、




「 …いや、 」


「 そっか… 」




私が本当のことを言えば、柚希は山田くんに告白することを諦める

私が嘘をついたら、私と絶対に絶交するし、嘘がばれても喧嘩になる

だから、少しでもましな方を選んだんだ




「 もう… 」




そう言って、その場を離れてしまった

私だって…

泣けるものなら泣きたいよ



好きでそうしたかったわけじゃないんだし

突然の出来事だったんだから

驚いてるんだもん

そのくらい、分かってよ

…ばか





『 おい、 』


「 菊池せんせ… 」


『 保健室、戻るぞ 』





先生からしたら、今の私たちってどう見えるの？

それとも、そんなのに興味ないって？




『 座れよ 』




乱暴に置かれた椅子に座る

すると、伊野尾先生の登場




『 どうだったかい？ 』


「 最悪 」


『 ん…そっか、 』


『 どうするんすか、こいつ 』




こいつ呼ばわりするな

菊池せんせ、嫌い




『 けんか、しちゃったかぁー 』




そんな呑気に言わないでよ、

こっちは重傷を負ってるというのに…

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