嫉 妬 王 子

《05》 ページ5

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今日も侑李くんとは話せないのかな…

なんて思いながら学校へ。








「 おはよう、 」


「 おはよう、山田くん 」


「 ちょっといい 」







了解を得て、私の髪の毛を触る山田くん。

なんか変ですかね…








「 ふはっ、お前、寝癖ついてる 」


「 えっ、嘘！ 」


「 ほら、ここ。
ぴょんってはねてる 」


「 朝ちゃんと直したつもりなのに― 」


「 はい、これでよしっ 」







からかってくるくせにちゃんと直してくれる。

優しいなぁ








「 惚れた？ 」


「 え、？ 」


「 今ので俺に惚れた？ 」







そんな訳ないでしょ。

私が好きなのは、侑李くんだけなんだから。








「 そんな訳ないよなぁ 」


「 だって、 」


「 好きなのは、知念だもんな。 」


「 うるさい、// 」


「 知念ちゃんもさぞかし嬉しそうで。 」







それは違うよ、

ただ、私が勝手に好きなだけ。







「 涼介、A、おはよ。 」


「 あ、知念〜♡ 」


「 おはよう 」


「 今ね、知念の話してたんだ 」


「 え、？ 」


「 Aが、知念の事が…「 あっ、チャイムが鳴っちゃう！ 」







ギリギリセーフ…

もう、侑李くんに聞かれちゃったら、ものすごく恥ずかしいよ。

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