嫉 妬 王 子

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『 チャイム鳴ったからみんな、席につけ―！！ 』






有岡先生、私たちはもう子供じゃないんです

そんな、5歳児に声掛けするような言い方で…






『 担任の有岡大貴、26歳独身から話がある！ 』





自己紹介いらないです、笑

へぇ、独身なんだ…






『 今日、理科は抜き打ちのテストがあります！
えっとぉ…いつだっけ、 』


「 大ちゃん、しっかりしろよ 笑 」


『 うるさい、山田。
えっと、昼ステップにあるからなー！
それまでに、3年で習った所を復習するように！ 』


「 大貴、僕やだ― 」


『 知念はいいだろ、満点なんだから 』





侑李くんはずるいよ

頭良くて、運動神経も良くて…

私とは、正反対。





「 ねぇ、A 」


「 ん？ 」


「 知念に、教えてもらおうぜ 」


「 理科？ 」


「 おう、 」





それ、いいかも

ナイス、山田くん




そして、HRが終わり…





「 ちーねーんっ 」


「 何、涼介？ 」


「 理科、教えてくれる？ 」


「 えぇー、 」


「 あ、Aと、俺ね 」


「 はいはい、何か奢ってよね 」


「 りょーかい、昼休みな 」






これで一つ、侑李くんと約束を作れた。

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