貴方と、月明かりの下で (ページ42)

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罪悪感ページ42

ライブ開催決定、おめでとうございます！
ということで、そのお話を。
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すとぷりのライブ開催が決定した。

2回の延期と中止。

みんなが悔しがっていたのを今も覚えてる。

それを僕は見ているだけだった。

僕だって、すとぷりのメンバーなのに。

誰よりも出来ることが少ない。

いつもみんなに任せてばかりで、足を引っ張ることしか出来ない。

罪悪感から涙が溢れた。

ぼやける視界で、また手首を切った。

あーあ、またジェルに怒られる。

解いた包帯を無造作に巻き直す。

なんで僕はこうなんだろう。

いつから人前に出れなくなったんだろう。

いつから人を信じられなくなったんだろう。

人肌が恋しくて、涙を拭って欲しくて、るぅを探した。

るぅの部屋に行くと、パソコンと向き合っていたるぅが、僕を簡単に受け入れたくれた。

るぅに縋り付くように抱きついて、るぅの優しさを求めた。

『みんなが、ライブしてる間、僕は何をしてるんだろう…

みんなに任せきりで、何も出来てなくて、なのに、何故かみんなは、僕をメンバーだと言う、仲間だと言う…

その優しさが痛いよ……』

脆くて、弱くて、ボロボロの僕を、何も言わずに、頭を撫で、いつの間にか気付かれた傷を手当てして、また優しく抱き締めてくれた。

る「Aが何も出来ないなんて、そんなことない。

優しくしたいと思ったら、優しくする人たちの集まりなんだよ、すとぷりは。

だから、Aは無理せず、甘えて良いんだよ」

その暖かさが眠気を誘い、気が付いたら、るぅの部屋で朝を迎えていた。

これは、Aが罪悪感を感じる度に起きるAとるぅとのお話。