【ヒロアカ】双子のヒーローは最強です！Part２ (ページ5)

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衛桜「もう、聞いてもいいだろ？ずっと待ってたんだよ俺は…」

衛桜は年に1度、こうやって10年前のことを聞いてくる

それでも私は……

蒼桜「…ごめん、まだ……話せない」

そういって決して話すことはない

衛桜はいつもならそっか、と言っていつも道理にしてくれるのだが、今回はそうではなかった。

衛桜「そういってお前はいつも話してくれない」

衛桜の寂しそうな顔に胸を締め付けられるような感覚になる

蒼桜「……ごめん」

衛桜「俺…最近蒼桜のことわかんねぇよ」

蒼桜「…え？」

衛桜「最近のお前、無理に笑ったり暗い顔したりしてる。無意識かもしれないけど」

私、そんな顔してたっけ？

衛桜「昔はお前の考えてることなんてすぐにわかったけど、今はお前が何考えてんのかわかんねぇよ」

衛桜の拳を強く握った手は微かに震えけていた

蒼桜「衛桜……あの、」

かける言葉が思いつかなくて、彼を見つめることしかできない

衛桜「双子なのに…ずっとそばにいたのにお前は……」

衛桜の体は震えていた。

衛桜「＿＿＿んで」

蒼桜「えっ」

衛桜「なんで俺に話してくれないんだよ！？」

突然発した大声に驚いて目を丸くする。いつも衛桜は冷静で取り乱すことなんてなかったのに

彼の顔は、怒りと悲しみの表情をしていてそんな彼に動揺してしまう

衛桜「そんなに俺が頼りないか！？そんなに俺を信用できないか！？」

発せられる言葉の勢いに私は何も言い返すことができなかった

衛桜「わかんねぇよお前の事‼いつも自分で溜め込んで自分で解決する！今回だって倒れるまで無理して！他人をもっと頼れよ‼」

片手で前髪をクシャッと握る衛桜

衛桜「10年前のことだって誰にも話さず溜め込んで‼俺にも話してくれない、お前はただ逃げてるだけじゃないのか！」

逃げてる、そう言われて心臓がドクンッと脈打つのがわかった

衛桜「今日だってあいつが現れたとき！お前、すっげぇ辛そうにしてた！恐怖とかそんなんじゃなくて、懐かしむような、会いたい人に会ったような顔だった‼」

やめて……もう、何も言わないで…

お願い……そうじゃないと…私が…