第88話：電話2 ページ41
…渡海のスマホのロック画面は、パスコードもパターン入力も要求されない。
指先で縦にスライドすれば、ホーム画面に移行できるようになっていた。
(……確認、だけ…)
物凄く忍びないが、電話が来たどうかだけの確認をしたい。
内心で渡海に全力で詫びながら、Aはスマホの画面に指先を走らせた。
「電話…電話…これか」
慣れない手つきで、電話アプリと思われるアプリアイコンを開く。
少なくとも、自分が眠っている間に連絡が来た様子はなかった。
(………………………………………LINEの方とか……？)
…………………一応アプリアイコンだけ確認してみる。
未読の証拠のアイコンバッジが表示されて―――――
「…ない」
ない。
「まだ電話は来てないか…」
セーフセーフ。よかった。…よかったのか？
にしても、渡海はどこに行ったのだろう。
長いこと部屋をあけている。さてはオペ室だろうか？
医局の方に耳を傾けてみたりするが、そこそこに静まっている。
(モニターの確認…だけでもバレるか…な？)
医局の隅っこには、
オペ室の現状を確認できるモニターがいくつも壁に備え付けられている。
それを一目見れば分かる話だが、いかんせん医局には人がいる。
世良もタイミングが良いときに呼ぶと言っていたし、それを待つしかない。
(退屈だなぁ)
渡海のスマホを手放して、自分のスマホに持ち変える。ゲームでもしよう。
仮眠室は真っ暗だ。本来なら電気をつけるべきなのだが、
ベッドに横になっているせいか、Aは無精した。
既に身体はずいぶんと楽になっていた。
.
ヴー、とバイブレーションの音がする。
腕からも微かに感じられる振動に、Aは自分のスマホ画面から目を離した。
「お、電話来たな」
振動しているのは渡海のスマホ。
枕の横に放置していたそれは、応答する者を探している。
すいっと渡海のスマホを手に取って、画面を確認した。
「…………ん？」
そこには、「母」。
その一文字があった。
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K(プロフ) - 夢喰。さん» 続編出ました！（笑）次はもうちょい甘々を詰めていきたいと思っています…！！楽しみにしてくださっていて本当に嬉しいです！！頑張っていきます！！(*ﾉωﾉ) (2018年5月22日 21時) (
レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
夢喰。(プロフ) - 続編が出ると聞いてきました！！やっぱり甘さが欲しくなりますね(*´°`*)渡海先生が夢主のことをどう思ってたりするのかとか...！楽しみで仕方がありません！！！この小説が大好きです！！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: eb55596a4e (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - えりかさん» 大好きと言って頂けて、感謝するばかりです！！続けざまにコメント返信してすみません！（笑）いっぱい感想頂けたのでつい…！！これからもガンガン頑張っていきます(*´∀`*)！ (2018年5月21日 23時) (レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - えりかさん» ああ〜〜いっぱい感想ありがとうございます(´；ω；`)本当に嬉しいでずー！！筋も、自分なりに頑張って組み立ててるのですが、くどいかなぁーとたまに不安だったので、そのお言葉を頂けて本当に嬉しいです。渡海先生も魅力的に伝わっているようで安心しました…！！ (2018年5月21日 23時) (レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - ブラックペアンが好きで、あ、渡海先生が好きで、あ、ニノが好きで読ませて頂いてます！ほんとに筋書きがしっかりされててほんと読んでて飽きません！そして、とっても渡海先生が魅力的です！笑 ほんとにこの作品大好きです。たくさん感想を言いたいのにもう文字数が笑 (2018年5月21日 23時) (レス) id: ad8be1e361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K | 作成日時：2018年5月10日 0時
