第1話：飲み会1 ページ3
「どうして！！こうなる！！」
絶望した！人生に絶望した！そんでもってあの東城大に絶望した！
なぜだ、なぜあの渡海先生が指導医なのか！
Aの心は絶好調に荒んでいた。
だぁん、と空になったグラスの底をテーブルに叩きつける。
周りの研修医は半分呆れ、半分同情した様子で、悲鳴を上げるAを眺めていた。
勤務も終わり、研修医ズで居酒屋。
周りの客も賑わっており、Aの乱暴な置き方を咎める者はいない。
黒崎から指導医の変更を伝えられたあと。
「今日は最悪だーー！！」
もうあの後の勤務は最悪もいいところだった。
書類仕事に手はつかない。特にプリントする枚数を誤り教授に叱られた。
患者の相手はいつも通り出来ていたつもりなのだが、
患者さん何人からは「元気ないね」と心配させてしまった。
薬を間違えかけたときは肝が冷えた。…投与する前に気付いてよかった。
手術の見学もどこか上の空で、
同じチームだった看護師からも今日は様子が変だね、と言われる始末。
ちなみにすれ違った猫田からは、やる気ないなら帰れば？とダメ出しを食らった。
その台詞そっくりそのまま返そうか、と言いかけたが、猫田はかわいいので許した。
……垣谷が指導医でなくなったことが、致命的というわけではないのだ。
いや致命的なのだが。非常に致命的なのだが。だが、まだセーフだ。
問題はあの悪魔が自分の指導医についたことだ。
誰だよ配分したやつ。完全に新人を殺しにかかっている。
Aが渡海を忌み嫌っているのを知らない者はそんなにいないし、
Aほどではなくても、渡海の存在を怖がったり邪魔だと呻く者も少なくない。
ただでさえ、世良の指導医が渡海になったと聞いたときは自分の耳を疑った。
「荒んでたねぇ」
島津はAの背をゆるゆると撫でる。
Aはうん…、と生気の失った声で返事をした。
「垣谷先生めっちゃいい先生なのにーー！！なんでよりにもよって渡海先生！？」
「本当にな。なんでだろう…」
世良もそれはひどく疑問のようだ。
＝＝作者＝＝
……ドラマ垣谷先生が指導医になれる立場じゃなかったらごめんなさい(笑)
あと、指導医が研修医を何人か掛け持ちするのはそんなに無いと思っている…んですが、
実際どうなんでしょう……(笑)
垣谷先生が既に他の研修医の指導医についてたら、それはそれで矛盾が生じてますねorz
もしあれだったら、元指導医はオリジナルorモブにするかもです(笑)
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K(プロフ) - まきさん» ここにも原作を読んでいる方が…！同士よ…！！ 小説も楽しみにしていただいてありがとうございます！ゆるーい感じで楽しんでやってください！ (2018年5月11日 16時) (
レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
まき - こんにの〜Kさんの、小説大好きです！！私も、原作読了してまして、この小説の次の展開と、ドラマを楽しみにしてます！ (2018年5月10日 21時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 萌さん» ふおおお、なんと…！！！本当にうれしいです…ありがとうございます(；ω；) えええ！！周りに原作を呼んでいる方が少ないのでとても感激…！！！ドラマも共々に楽しんでやってください…！！！(*／ω＼) (2018年5月5日 22時) (レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - こんばんは(._.) K様の小説がとても好きで、初めてお気に入り機能を使っちゃいました！ちなみに、私も原作読了しておりまして、この小説のこれからの展開をドラマとともに楽しみにしております！ (2018年5月5日 20時) (レス) id: ff80283c46 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 甘楽さん» もったいないお言葉…！！！応援ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！！今後の展開も見守ってやってください(*^▽^)/ (2018年5月5日 16時) (レス) id: 8206d0720a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K | 作成日時：2018年5月3日 1時
