第16話：仲間1 ページ18
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(あ、もう18時……)
Aは自分の腕時計を確認する。時刻は18時12分。
あのあとは、遅れながらも回診のチームに混ざった。
特にやるようなこともなく、知っていることを見ているだけ。
患者たちの容態も急変した様子もなく、いたって安定状態。
Aはその後、医局に戻り、自分のデスクで様々なカルテの記載を行っていた。
ただのルーチンワークとも思えるその作業は、しかし大切なものだ。
あまり肩の力は入れず、しかし雑にやってもよくない。
そして、本日は当直。
夜には自分(研修医)、上級医、指導医の3人が居ることになっている。
…仮眠室で暮らしているのなら、実質毎日当直だよな渡海先生って。
(…よくよく考えなくても。)
指導医だというのに、本日、渡海から教えてもらったものは特にない。
指導医が変更されて1日目だし、これからが本番ではあるのだが。
そもそも渡海と遭遇したのは、今日の例のあの一件が初めてだった。
そして、それ以降は渡海と話してもいないし見てもいない。
どうせ仮眠室にいるのだろうが。
(指導医の概念が崩れる…)
なにも教えてくれない指導医とはいったい。指導医ってなんだ。
Aの疑問は哲学の域に達しつつある。
「じゃあ、Aさん。これよろしくね」
「はーい。まとめて提出しておくね。お疲れー。」
世良がAに書類を手渡す。
すでに世良は私服だ。
世良や島津、速水や田口…A以外の研修医の本日の業務はもう終わりかけている。
少し寂しさというか、孤立感というか。
仕事なのだからと割り切らなければならないが、
やはり親しい人間がいないというのは少し孤独感を覚える。
世良に手渡された書類の中身を確認する。
が、世良は一向にその場から動く気配はない。
「あの…」
「ん？」
Aは世良を見上げる。
世良は言葉に迷っているのか、Aからちらりと目をそらした。
「どしたの？」
Aは世良に向き直る。世良の表情は少し硬い。何か大切なことを伝えたいのだろう。
「居酒屋でも言ったけどさ。
なんかあったら、頼って。」
世良は、いつこのことを言うべきかタイミングがつかめなかった。
ちゃんと、はっきりと伝えることができたのに、世良の表情はまだ硬い。
おそらく、Aの返答を待っているのだ。
でしゃばっただろうか、と世良の心は一気に不安になる。
Aは驚いたような顔をしていたが、じきに。
「…うん」
ふにゃ、と笑う。
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K(プロフ) - まきさん» ここにも原作を読んでいる方が…！同士よ…！！ 小説も楽しみにしていただいてありがとうございます！ゆるーい感じで楽しんでやってください！ (2018年5月11日 16時) (
レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
まき - こんにの〜Kさんの、小説大好きです！！私も、原作読了してまして、この小説の次の展開と、ドラマを楽しみにしてます！ (2018年5月10日 21時) (レス) id: db7ab848e3 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 萌さん» ふおおお、なんと…！！！本当にうれしいです…ありがとうございます(；ω；) えええ！！周りに原作を呼んでいる方が少ないのでとても感激…！！！ドラマも共々に楽しんでやってください…！！！(*／ω＼) (2018年5月5日 22時) (レス) id: ef8449c676 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - こんばんは(._.) K様の小説がとても好きで、初めてお気に入り機能を使っちゃいました！ちなみに、私も原作読了しておりまして、この小説のこれからの展開をドラマとともに楽しみにしております！ (2018年5月5日 20時) (レス) id: ff80283c46 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 甘楽さん» もったいないお言葉…！！！応援ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！！今後の展開も見守ってやってください(*^▽^)/ (2018年5月5日 16時) (レス) id: 8206d0720a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K | 作成日時：2018年5月3日 1時
