４９．リクエスト〜ニノ〜 ページ49
「本当ですか？」
Aが心配そうに見つめてくる。
「もしかして、私の誕生日だからもっと頑張らなきゃって思ってる？」
思ったことを訊くと、少し驚いた顔をしてこくんと頷いた。
Aさん、それはね。
「誕生日っていうのは、年を無事に重ねられたことに感謝する日です。貴方は普段から、頑張ってるよ。自分の仕事もして、二人とえん達の食事も準備して、私のゲームの相手して。
私は貴方とそういう風に過ごせてることが、とても嬉しいです。」
「和さん…」
「貴方から小さい頃の思い出話を聞いて、ショッピングモールに行きたいって聞いた時。叶えてあげたいって思った。だから今日は、これでいいんです。」
「ありがとうございます。」
「どういたしまして。」
彼女がホッとしているのが分かる。
そういう小さい不安とか、訊きたい事とか、もっと色々言ってくれていいんですよ？
私、こんなことを思うのは、嵐以外には貴方だけです。
「じゃ、そろそろ帰りますか。」
「はい。」
私達は、車を停めた駐車場のある出口に向かって歩き出した。
□
ウィーン
上の階の通路を通り過ぎて、自動ドアを抜けて駐車場へと出た。
初夏の夕暮れの空気は、しっとりと肌にまとわりつく。
今から車で帰れば、夕飯にちょうどいいですね。
あ、そうか。
「Aさん、夕飯どうします？」
シートベルトを締めながら、私は訊いた。
「どこかで食べてく？私は全然いいですよ。」
「私の思ってる事ですが」
「うん。」
「スーパーでお買い物して、和さんの好きな物を作ります。」
「好きな物？」
私の好きな食べ物と言えば。
「ハンバーグですか？」
「ハンバーグがいいですか？」
「うん。Aさんの手作りですよね？」
「はい。時間の掛からないシンプルなパターンで作ろうかと思っています。」
「それがいい。」
変装用の眼鏡を外して、彼女に預けた。
助手席側にメガネケースが置いてある。
そして手を伸ばして、眼鏡を受け取った彼女の髪に優しく触れた。
「どうしたんですか。」
「やっと、貴方に触れられると思って。」
「え…」
「人目のある所だと、こういうコトしにくいでしょ。」
本当は、一緒にお茶してベンチで隣に座った時。
人がいっぱいじゃなければ、Aの肩を抱き寄せるくらいはしたいなと思いましたよ。
「それとも、人目も憚らず触れられる方がいい？」
「それは…」
貴方は、そうっと助手席から運転席の私の方へ頭を傾けてきた。
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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おちょう(プロフ) - ナリさん» お祝いのメッセージ、ありがとうございます☆フラッシュモブの演出とか、姉の私も聞いてびっくりのプロポーズでした（笑） そんな幸せな空気も大事にしつつ、お話を進めます(=´∀｀)人(´∀｀=) (2016年8月1日 22時) (
レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
ナリ(プロフ) - 妹さん結婚おめでとうございます＼(^o^)／いいですね♪しかもロマンチックに(笑)更新楽しみにしてます！ (2016年8月1日 12時) (レス) id: 2f90c6a73b (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - かよさん» こんばんは☆お待たせしました、昨日はすみませんm(_ _)m そんな、むしろコメント頂けて嬉しいです。ありがとうございます。能瀬さんの方がお姉さんですが、二宮さんは精神的に落ち着いていると思っています。お話は、まだ続きます。 (2016年7月7日 23時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - こんばんは☆抱えてるもの持たせてって素敵な言葉ですね☆感動しちゃいます！にのちゃんが守ろうとしてる姿にキュンってします(//▽//)甘い展開も好きです///コメ返ありがとうございます！めちゃ嬉しいです♪相葉ちゃんのと一緒にゆっくり楽しみにしていますね☆ (2016年7月5日 23時) (レス) id: cfef9160fb (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - かよさん» こんばんは☆温かいメッセージにコメントまで、ありがとうございますm(_ _)m こちらこそ、よろしくお願いします☆たとえ嫌なことがあっても、二宮さんの一言で泣けます。何だか予想以上に甘い展開ですみません（笑） 明日も続きを書きますので、よろしくです。 (2016年7月5日 23時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょう | 作成日時：2016年6月3日 0時
