４４．もう1ヶ所。〜貴女〜 ページ44
「カフェラテ、飲まないと氷が溶けて薄くなっちゃいますよ。」
和さんは、漸く私の目を見て話してくれた。
『私、和さんの色になら染まってみたいです。』
本音だったんですけど。
彼は照れていて、これ以上話せないという風でした。
私は和さんのことが好きだから、和さんの好みに合わせた格好をしたいと思うだけです。
『貴方の色に染まりたい』なんて、彼相手じゃないと言えません///
こんな気持ちになるのは、登さんとお付き合いしている時以来でしょうか？
いえ、もしかしたら初めてかもしれません。
「和さん。この後にもう1ヶ所だけ、いいですか？」
カフェラテを飲み終えた私は、彼をある場所へと誘った。
□
私は和さんと少し離れて、彼の前を歩いていく。
彼は後ろから、焦らずに私に着いてきてくれる。
私の気持ちは、今向かっている場所へと向いていた。
「和さん、こっちです。」
私達が歩いてきたのは、ショッピングモールのゲームコーナーです。
「こんなとこ、あったんですね。」
「ふふ。いるのはほとんど子供たちです(笑)」
UFOキャッチャー、お菓子の取れるゲーム、カーレースのゲームなど。
ちょっと懐かしい感じのゲームが、ぎゅっと凝縮されている。
私が、ここに来たかったのは。
(久しぶりですね。)
そっと、その機械の上に手を乗せる。
ついこの間まで操作していたけれど、少し離れると懐かしく感じる。
私が触れていたのは、登さんと一緒にプレイしていたあるアーケードゲームだった。
「Aさん、そういうゲームもするの？流行ったよね、それ。」
「はい。…以前はよく。」
優しい気持ちで、もう1度機械を眺める。
このゲームと共にあるのは、登さんとの思い出。
彼は、ずっとこれをプレイしていて。
格闘ゲームなんですけど、とても強かったんです。
私は高校生になってすぐの頃にゲームセンターに行き始めて、強いプレイヤーの方々の存在を知りました。
私のゲーム能力なんて、とても及ばないくらいの。
だから…
「…今は？そのゲームはしないの？」
和さんが訊いてくる。
彼には、登さんとお付き合いしていた時のことを少しだけ話していた。
「はい。これは、登さんが製作に携わっていたゲームなんです。」
「えっ…」
彼の息を飲むのが分かった。
「登さんが。そう…」
「私が今、これをプレイすることは出来ますが。和さんと一緒にいるのに、それは違うと思うんです。」
４５．彼女の想い〜ニノ〜→←４３．コーヒー＆カフェラテ（その色に染めたい）〜ニノ〜
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あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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おちょう(プロフ) - ナリさん» お祝いのメッセージ、ありがとうございます☆フラッシュモブの演出とか、姉の私も聞いてびっくりのプロポーズでした（笑） そんな幸せな空気も大事にしつつ、お話を進めます(=´∀｀)人(´∀｀=) (2016年8月1日 22時) (
レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
ナリ(プロフ) - 妹さん結婚おめでとうございます＼(^o^)／いいですね♪しかもロマンチックに(笑)更新楽しみにしてます！ (2016年8月1日 12時) (レス) id: 2f90c6a73b (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - かよさん» こんばんは☆お待たせしました、昨日はすみませんm(_ _)m そんな、むしろコメント頂けて嬉しいです。ありがとうございます。能瀬さんの方がお姉さんですが、二宮さんは精神的に落ち着いていると思っています。お話は、まだ続きます。 (2016年7月7日 23時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - こんばんは☆抱えてるもの持たせてって素敵な言葉ですね☆感動しちゃいます！にのちゃんが守ろうとしてる姿にキュンってします(//▽//)甘い展開も好きです///コメ返ありがとうございます！めちゃ嬉しいです♪相葉ちゃんのと一緒にゆっくり楽しみにしていますね☆ (2016年7月5日 23時) (レス) id: cfef9160fb (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - かよさん» こんばんは☆温かいメッセージにコメントまで、ありがとうございますm(_ _)m こちらこそ、よろしくお願いします☆たとえ嫌なことがあっても、二宮さんの一言で泣けます。何だか予想以上に甘い展開ですみません（笑） 明日も続きを書きますので、よろしくです。 (2016年7月5日 23時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょう | 作成日時：2016年6月3日 0時
