８．意外なお見舞い。〜貴女〜 ページ8
「まぁ、私もお仕事お休み中ですし。
リスナー達は、相葉さんの復帰を待っていますよ。」
「そうかなぁ〜。だといいなぁ〜。」
ゆったりと答える相葉さん。
私、そういう雰囲気のMCは嫌いじゃない。
つい、ラジオで話すリズムを思い浮かべてしまう。
「あの、佐倉さん、どこかで…」
相葉さんが、話しかけてくれようとした時。
「あっ！ここにいる。
二人とも、お昼ですよ〜。」
お昼時を告げる、看護師さんの声が届いた。
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「……覚えているのかな。相葉さん。」
病室で一人、お昼を食べながら呟く。
今日は、エビチリ風の炒め物。
刺激物のチリの部分が少なめ。
そして、相葉さんの途切れたお話。
『佐倉さん、どこかで…』
相葉さんは、私のことなんてちょっとも覚えてないって思ってたのに。
「でも、訊けない。」
ひとりよがりが恥ずかしくて、そう呟いていた。
□
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さて。
今日はお昼寝って感じにならなかったし、また中庭へ行こう。
外へ出るついでに、売店に行っておやつ買っちゃうのもいいかも。
と、病室の外に出たら。
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パタリパタリ
お隣さんが帰って来た。
・
「お帰り。」
「ただいま☆」
「…検査？」
「うん。悪いとこ無いと思うんだけど…」
確かに悪そうには見えないけれど、そうでなければ入院はしていないだろう。
「ちゃんと診て貰った方がいいよ。
身体のことを気遣うのも、仕事だと思って。
私も偉そうに言えないけどね。」
相葉さんは、私のイメージだけど、かなり仕事に打ち込むタイプの人だと思う。
「本当、その子の言う通りですよ。」
えっ？！
まさか、この声は……
「ここ来る前よりも元気になっていますね、相葉さん。」
「ニノ！
と、能瀬さんも。」
「お久しぶりです。」
相葉さんのお見舞いに来た、嵐の二宮さんだった。
□
「しっかりしてる方がお隣さんで、良かったですよ。」
「い…いえ、全然、しっかりしてないです。」
何だろ、この状況。
「でも、相葉さんのことは他の人に言わないで下さいね。」
「もちろんです。」
入院なんて、言っても誰の得にもならないし、言える人もいない。
ここだけの話。
ラジオの上でだけど、私は二宮さんに憧れている。
もちろん、そんなこと一言も言えないけど。
「これ、お見舞いで持って来たんです。いつでもどうぞ。」
「ありがとう☆」
そして、気になるこのお姉さん。
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おちょう(プロフ) - 新手の壁ドン（護身）ですが、178hitを迎えました。ありがとうございます☆そして本日は、『Sakura』の発売おめでとうございます( ´ ▽ ` ) (2015年2月25日 18時) (
レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - お久しぶりです。初回から辛い展開ですが、辛さばかりではありません。今回も、よろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年2月22日 19時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょう | 作成日時：2015年2月22日 19時
