１１．お土産と中庭散歩〜雅紀〜 ページ11
「あっ。
もしかして翔ちゃんの前の誕生日の時？！
お店の人に勘違いされたの。」
「勘違い？」
佐倉さんは、聞き返してくる。
「うん。オレが女の子にプレゼントするって勘違いされた。」
「結果オーライだったから、それで良かったんですよ。」
ニノは言ってくれたけれど、誤解されてないよね？
オレは、翔ちゃんの誕生日ケーキを探していたんだ。
□
「でも相葉さん、少し羨ましいです。栄養バランスのとれた食事と睡眠…病院ですけど、理想ですね。」
「ふふ、確かにね。」
病気以外は、すっごく快適。
「あまり、無理しないで下さいね。私の周りでも時々起こるので…」
「能瀬さんも、無理はダメだよ？心配する子がいるから☆」
・
・
程なくして、ニノと能瀬さんは仲良く帰っていった。
ニノ、いいな〜。
あと。
「佐倉さん。」
と、オレは帰りかけた彼女を呼び止めた。
「誰にも言わないでね。佐倉さんを信用しているから言えるけれど…
ニノと彼女、付き合ってるんだ。」
何となく、佐倉さんは能瀬さんのことを「誰？」って思っているかと思ったから。
「えっ。あ……あぁ、そうなんですか。
何となく、そうじゃないかって。」
「あっ、やっぱり気づいた？！
今日、貴重な休みなのにオレのお見舞いに来てくれて。」
けれど、オレは気づいてなかった。
この時、佐倉さんがどういう気持ちでいたのかを。
□
「もしかして、どこかへ出かけるとこだった？」
「うん。…中庭。午前中にも行ってたんだけど。」
どうしたんだろう？
彼女の雰囲気が、ちょっと暗い気がする。
「オレも行く！」
「え？相葉さんも？」
「うん。佐倉さん、お見舞いに付き合ってくれたから。１人で中庭に行っても、つまらなくない？」
もう少しオレは、佐倉さんのこと知りたい。
「…分かった。
あったかい格好して下さい。冷えちゃダメ。」
・
・
そっか、外に行くと松葉杖で歩く練習にもなるんだね。
そしてオレも、運動不足にならないように。
途中、売店に寄って、佐倉さんはお菓子を買った。
「店員さんだったんだね。一緒に食べよ？」
オレは、プリンを差し出した。
「いいんですか？」
「うん！さっき買ったお菓子とも一緒に。」
「……///
美味しい。」
「良かった。
ずっと、ここで働いているの？」
「うん。誰にも言わないでね？
私、普段はラジオDJなの。そして、ケーキ屋さんでも働いているの。」
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おちょう(プロフ) - 新手の壁ドン（護身）ですが、178hitを迎えました。ありがとうございます☆そして本日は、『Sakura』の発売おめでとうございます( ´ ▽ ` ) (2015年2月25日 18時) (
レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
おちょう(プロフ) - お久しぶりです。初回から辛い展開ですが、辛さばかりではありません。今回も、よろしくお願い致しますm(_ _)m (2015年2月22日 19時) (レス) id: 81d6a94558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おちょう | 作成日時：2015年2月22日 19時
