占いツクール
検索窓
今日:5 hit、昨日:8 hit、合計:949 hit

プロローグ ページ2

雫が地面に落ち弾けた。
何一つ変わりのないこの街を映し出す水溜まりを踏み、私は今日もあの神社に向かう。
鬱陶しく感じた暑ささえ忘れさせてしまうほどに煩く鳴り響く蝉の声に耳を澄ませながら古びた鳥居を潜る。
「何?また来たわけ?何度来ても同じなんだけどな」
夕日に透かされた身体 深く淡い瞳で微笑む彼を見つめ固く閉ざしていた口を開く。
「別に構わないよ。私はただ君と話がしたいだけだから。」
彼は困ったように微笑むと、視線を地面へと落とし小さく呟いた。
「本当に君はよく分からないや。」
私は彼に微笑み返し1つ疑問をぶつけた。
「それは君もでしょ?何時までここに居るつもりなの?」
彼は顔を上げると、遠くを見据えただ一言
「さぁね」
と言い残し踵を返し神社の中へ消えていった。
再び煩く鳴り響く蝉の声に耳を済ませ鳥居の先に見える小さな街を眺め
「何か大切なものを無くしてしまった気がするの、その大切なものが何か分かってまた手に入れられる事が出来たらきっとこんなに退屈な日々を送らずに済むんだろうね。」
そう一言残し山を下り家を目指す。
ただ1粒の雫を残して。

日常 夏樹side→←登場人物



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定キーワード:創作 , 恋愛 , オカルト , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神城凛 | 作成日時:2019年7月29日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。