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1度起き上がったAはもう1度ベッドに寝転んだ。
大きく深呼吸したかと思うと、俺の目を見てぎこちなく微笑みながら
「…私、幸せだから。」
『…え?』
「辰哉に毎朝おはようって言えて、ありがとうって、好きだよって伝えられるだけでいいから…こんなに幸せなことないよ?他に何もいらない」
『俺たち、恋人じゃねーじゃん。いくら俺たちが想いあってても、ほんとにAは今、幸せだと思う?』
「うん、だって私の幸せは、私が決めるからさ」
『…そっか、』
それ以上何も言わなかった。
というか、何も言えなかった。
「辰哉、準備しよ。遅れちゃう、」
『うわほんとじゃん』
さっきまでの少し重い空気が嘘かのように暖かい空気が二人の間に流れた。
俺たちは同棲している訳では無い。
上京したてだったAを気遣って滝沢くんが俺と同じマンションの違う階の部屋を用意した。
毎日同じマンションから出てきても別に不自然ではない。
だからメンバーすら俺たちの関係を知らない。
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作者名:かに | 作成日時:2020年7月22日 1時