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お母さんがここまで来るのに30分はかかる
それまでここに隠れてるなんて絶対無理
でも廉君の様子を見ると移動するのは難しい
どうしよう…
｢廉君大丈夫…？｣
廉｢あぁ…少し休めば動ける｣
｢…ｯごめん、私何にも考えないで逃げようなんて言って…今更だよね、ほんとごめん｣
頑張るなんて言っちゃったけど、なんの策もなし
無駄に廉君の体力を消耗するだけじゃんか
ほんと馬鹿…
ｶﾞｻｯ
｢!!廉君隠れて!!｣
廉｢!!｣
ｶﾞｻｶﾞｻｯ
何か来る…
茂みの枝を掻き分ける音がどんどん近づいてくる
やばい、終わった…
ギュッと目を瞑ると
"ワンｯ!!!"
…え？ワン？
ゆっくり目を開けると
？｢え、A？｣
私の大学の友達、逢野加奈子と愛犬のモモがいた
｢か、なこ…？｣
加｢え、何、なんでこんなとこにいるの？しかも永瀬君まで…｣
何かを察した加奈子
加｢えぇ！？あんたまさか、永瀬君と…!!｣
｢どこか人気のないとこ知らない！？｣
加｢はぁ〜…まじか、まさか私の身の回りでこんなことが起きようとは…｣
加奈子は頭を抱えた後
加｢分かったよ、早くこっち来て!!｣
｢廉君立てる！？｣
廉｢おんｯ…｣
加奈子について行くと、加奈子の車に乗せられた
加｢ったく…私まで犯罪者じゃんか、この恩はきっちり返してもらうからね!!!｣
｢ありがとう…!!｣
加｢あそこの山の麓にあんた達降ろすからね、そこからは2人で頑張りな｣
そうか…山ならすぐには捕まらない
私はお母さんに連絡した
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作者名：杏珠 x他1人 | 作成日時：2021年1月28日 20時
