ヘルシンキ症候群#神山

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貴方side


神｢ちょっと外出てくるわ、ここにおってなAちゃん｣




神山さんが部屋を出たのを確認し、部屋を散策した



見たところただのマンションの一室っぽい

壁や天井も何の変哲もない白色

窓も普通だけど私じゃ開けられない頑丈な鍵付き

家具はベッドくらいしかなくて怪しげなものは特にない


でもドアノブには暗証番号式の鍵がついている





神山さん外に出るって言ってたよね…




試しに私の誕生日を鍵に入力すると




｢開いた…？｣



こんな簡単に開くなんて…！



今のうちに逃げなきゃ!!!




部屋を飛び出すと、やっぱりただのマンションみたいで、奥の部屋を見るとリビングらしき部屋が見えた




早く外に…!!




靴を適当に履いて、ドアノブに手をかける




｢なんで開かないの…!?｣



内側から開かないってどうなってんの!?


風圧にしちゃ強すぎる、鍵がかかってるなんてこともないはずなのに…!!









神｢お困りのようだね？Aちゃん〜｣





あ…




終わった…







｢ごめ…なさ…｣




にっこり笑う彼が不気味で怖くて涙が浮かんでくる





私この世から消される…？








神｢やっぱり逃げようとするんやね…ここにおれば安全やのに｣




｢え…？｣



神｢ごめんなぁ？試したんよ、Aちゃんが俺がおらんくなったら逃げるかどうか、それとそのドア、外側からドアストッパーかかっとるから開かへんよ｣



｢どうやって…｣



神｢そんなことより逃げようとしたのは悪い子やで？お仕置きに今から明日の夜まで部屋から一歩も出さん｣



｢やだ…ｯ(泣)誰か助けて…!!｣



神｢あ、ちなみにこの部屋防音やから！思う存分叫んだってかまわんよ！｣








お父さんお母さん…



流星さん…!!!

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