ヘルシンキ症候群#神山

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んん…なんだろう


なんか苦しい




息がしにくい…





目をゆっくり開けると、目の前には誰かの顔




｢んんんｯ…!!｣





なに!?どうゆう事!?




キスされてる!?





相手の胸を強めに叩くが、動じない



やばい…息が…






ついに限界を迎え、相手を突き飛ばした





｢ｹﾞﾎｯ…ﾊｧ､ﾊｧｯ…あなた誰…!?｣





意識が朦朧とする中、相手の顔を見ると







｢か、神山…さん…？｣





神｢覚えててくれたん？嬉しいわ｣




｢ここはどこ…？｣



神｢俺ん家｣



｢え!?｣




なんで神山さん家に!?




｢披露宴は!?｣




神｢まだやっとると思うけど、今頃大変なことになっとるんちゃう？｣





そりゃあそうだ



新婦が突然いなくなったら大騒ぎになる



どうすればいいの…




｢帰してください…｣




神｢ダメ、Aちゃんは今日から俺と住むんやで｣




｢え…｣




神山さんってもしかして








｢私のストーカー…？｣





神｢おん、よろしゅうな｣





｢えぇぇ!?｣




私、ストーカーに拉致られた…!?






スマホ！スマホどこ!?






体のあちこちを探すが、白いドレスのまま拉致られたわけで、スマホなんかあるはずない






終わった…






神｢そんな絶望した顔せんでも(笑)家におってくれればなんもせぇへんよ｣



｢なんでこんなことするんですか…｣




神｢ん〜…好きやから？｣



｢わ、私のことが好きなら嫌なことしないでください…｣



神｢せやな、でも帰すわけにはいかんねん｣





｢そんな…｣









助けて流星さん…!!

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